2013年7月2日火曜日

未見の人は見るなら覚悟を 『ツリー・オブ・ライフ』

ブラッド・ピット主演『ツリー・オブ・ライフ』を見た。
ツリー・オブ・ライフ、すなわち「生命の木」。

うわーーーー。

久しぶりに2時間強が長かった。


たぶん『マネーボール』のDVDで予告編を見て、なかなかおもしろそうな映画だなと思い借りたんだけど……。
そのおもしろそうなシーンは、本当にこの映画の中で一番一般受けするシーンだったんだな、と。


あらすじは父と長男の葛藤だったりするんですが、心象風景的なものがあっちいきこっちいきしてるんです。
時間も場所も転換が早くて頻度も高くて、よくわからない。

開始10~15分後からは長い間、TBSの『世界遺産』でも見てるのか?と思うくらい自然風景が映し出され、あっという間に自分の中で「これ、アカンやつや……」とアラートが。


で、Wikipediaみたら「宗教映画」って書いてあったんですよ。はぁ……。

どおりで?「エヴァを実写化したらこんな感じなのかな~」とかぼんやり思いながら見てたんで、まあ納得というか。

このわけの分からなさ、キリスト教を理解してればもっと楽しめるのかどうかわかりませんが、これをまだ見たことなくて、「ちょっとおもしろそうだから見てみようかなー」と思っている人は、くれぐれも過剰な期待をしないように。
2時間強がものすごく長く感じられる映画です。

ブラッド・ピットもいいんですけど、ショーン・ペン良かったです。ほとんど喋りませんけどね。

どこがいいって、ラストのたぶんクライマックスでのブラッド・ピットとのシーン。
ブラッド・ピットが父親で、ショーン・ペンが息子なんだけど、実年齢ではショーン・ペンの方が上。
にもかかわらず、この瞬間のショーン・ペンの顔、表情は“息子”のソレでした。すごい。

母親役のジェシカ・チャスティン、きれいでした。透き通った母親像は、この宗教映画にピッタリでしょうね。

正直、このポストに「エンタメ」のタグを付けていいものか迷いますが、まあつけておきましょう(苦笑)

最後にひとことだけ。

それでも、ゴダールの作品よりはよほど見やすいと思います。少なくとも後半はそれなりに時間軸もわかりやすくなっていますし、父子の葛藤にフォーカスされているので。
ゴダールの映画を3~4本見たときは辛かった。。。

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