90年代から映画を、特にアクション映画を見てきた世代にとって本作出演陣の豪華さは半端ない。
スタローン、シュワルツネッガー、ウィリスのスリーショットもすごいが、今回は何といってもジャン=クロード・ヴァン・ダム!
彼の登場から退場まで、ほんとうに久しぶりに見たけど、最高ですね。
個人的には、彼の映画で覚えているのは『ユニバーサル・ソルジャー』で、この作品ではドルフ・ラングレンと共演してるんですよね。
昔は数年に1度はテレビで放映してたと思うんだけどな。
作品中に何度か出てくる言葉「祭り」そのもの。
ちなみに、チャック・ノリスもかっこいい役で出てくるんですけど、自分としてはチャック・ノリスの作品の記憶はほとんどないので、ヴァン・ダムほどのインパクトはない。
アクション・シーンでは、祭りだと興奮しつつも、やはり今挙げた名前の方々はオーラはあるけど、さすがにキレは衰えている。ただ、ヴァン・ダムの後ろ回し蹴りのキレはすごい。あれは本人なんだろうか??
他方、さすがと思わせるのはジェイソン・ステイサム。前作でもナイフアクションに惚れ惚れしたんですけど、本作では牧師の格好をしたシーンが見せ場のひとつです。動きが華麗というか流麗というか。他の出演作も見たくなるほど魅力的なアクションを展開しています。
ただ、けっこう普通に、わりとリアルに?血が吹き出たり、首ちょんぱされてたりするので、そこに耐性がないとちょいちょい辛いかもしれません。
まあ、後述するようにオッサンのための映画ですから、大丈夫でしょうけどね。
最後に、CIA女性捜査官マギー役の女優さんを見ていると、すぐに菊川怜が頭のなかに浮かぶくらい、そっくり。
英語さえ喋れれば、あの役は菊川怜がやってても違和感ないくらい。ていうか、菊川怜にやらせろ。そう思いながら見てました。
何よりこの映画を実現させたスタローンには感謝。メイキングで自ら言ってるように「奇跡」のメンツが揃っています。
こんな映画、もう二度と作られないかもしれません。
スタローンが映画業界、ハリウッドに恩返しをしたかったのか、映画ファンに恩返しをしたかったのか。ともかく、最高の一作です。
超一流のB級映画『エクスペンダブルズ2』は30代以上なら見ておかないと、きっと損します。
超映画批評から次の一節を引用します。
中高年向きといっても、人生のなんたるかをしんみり考えるような人間ドラマでもなければ文学作品でも、時代劇でもない。どこからみてもB級風味あふれる、マッチョな軍事アクションである。そう。まだ若いと思っていても、この作品・出演陣にワクワクしてしまう、それ自体が「オッサン」である証拠なのです。
だがしかし、この映画のコンセプトは紛れもなく若者向きではない。だいたい、スタローン、シュワルツェネッガー、ブルースの3人にチャック・ノリスが加わって大暴れ、などといわれて興奮する平成生まれなどそういない。ワクワクしているアナタは、まぎれもないオッサンである。
世界中の映画ファンが、心の奥底にくすぶらせていた熱い思いを復活させてくれたことを、素直にスタローンに感謝して鑑賞しよう。私を含む中高年のオッサンたちよ。
ポニーキャニオン (2013-03-02)
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