2013年6月28日金曜日

矢島舞美が記したすばらしい文章を解釈する

今回のブログの背景

℃-uteのエースである鈴木愛理(大学生)が通学のためのバスに、知人男性と相席で乗車しているところを盗撮された。
その後愛理本人から、公式ブログにて、写真が本人であることと、知人男性と乗車したことを認め、他方その男性が彼氏であることなどの指摘は完全否定。そして、心配をかけたとして謝罪。

いつも応援してくれるファンのみなさんへ(℃-ute公式ブログ)

※ちなみに、自分はアイドルに彼氏がいようと別に構わないとは思っています。
舞美ちゃんに彼氏がいたら、ガックリくるかもしれないけど、それで楽しい、幸せだというなら個人的にはOKだという立場。


これを受けて

℃-ute各メンバーも次々と公式ブログにて、少しずつではあるが愛理について言及。

-中-(℃-ute公式ブログ:中島早貴)

ぐはっ千聖(℃-ute公式ブログ:岡井千聖)

今日mai(℃-ute公式ブログ:萩原舞)

しかし、自分のオシである℃-uteリーダー矢島舞美からはなかなか更新がない状況が続いていました。


矢島舞美のブログ更新が来た

舞美ちゃんは、愛理の件についてどうコメントをするのだろうか。それを確かめたかった。

結果として、舞美ちゃんの更新されたブログに打ちのめされ、感動しました。

まず、本文中には一切「愛理」という単語も、謝罪も弁解もないです。

週末にせまったパシフィコ横浜への意気込み、そして9月10日の武道館公演への意気込みを記述しながらも、ファンや周囲で支えているスタッフ、家族、そして何より℃-uteメンバーの支え合って、ようやくここまで来た、ということを熱く語っています。
さらにアイドルであることへの誇りも。

私たち℃-uteは、このお仕事が大好きです
凄くやりがいも感じます
アイドルっていう職業に誇りを持っています
こうして、自分自身も楽しいと思える事をここまで続けて来られたのは

家族の支え
スタッフさんたちの支えメンバーの支え
そして
ファンの皆さんの支えがあったからです 
(引用1)

これだけで終わりません。

けっして「愛理」という単語は出しませんが、自分はこのブログ(特に引用1部分)を読んで

「舞美、ガチ切れですわ」

と思いました。特に最初の3行ですよね。

舞美 「このお仕事が大好きです。(愛理はどうなの?!)」

舞美 「凄くやりがいも感じます。(愛理はどうなの?!)」

舞美 「職業に誇りを持っています。(愛理は持ってるの?!)」

こういうね、暗に問いかけられているんじゃないか、と。
こういうのはね、怖いですよ。

で、これです↓。

℃-uteを愛してくれている人たちが辛い想いをするのは嫌だし、いつもいつも大好きな皆さんには笑っていて欲しい… (引用2)
それはこの文に表れていると思います。

引用1で示しているのは、真意はどうあれ愛理が今回の件で壊しかけた、℃-uteのこれまでの歴史、これからの未来を明確に示しています。
つまり、愛理への叱咤です。
それは引用2も同じ。

ここまでだと、リーダー舞美、やべえ。ガチで怒ってる。そう思いました。
実際、愛理が読めばもっとそう思うでしょうね。

でもね、

人は1人では生きていけないですよね…(引用3)
きちんと、愛理にフォロー入れてるんです。
引用1は実は両面で読み取れるんですけどね。厳しい言葉でもあり、それでも℃-uteメンバーが支えるよ、とスタッフさんたちだっているよ、と言ってる。

これね、自分が愛理の立場ならどれだけ申し訳なく思い、そしてどれだけありがたく心強く感じるかわかりません。



ここまで、一切「愛理」という言葉はない。

普段は天然だの、ぽや~っとしてるだの、頼りないだの言われている舞美ちゃんですが、このブログから感じ取れるのは、℃-uteメンバーであることへの自負、アイドルというプロフェッショナルでいることの誇り、そうした自分たちを支えている周囲の人たちへの厚い信頼と配慮です。

疲れを知らないとか言われてますけど、本当にまっすぐで全力でアツい。

弱音を吐かないとも聞きますけど、それはきっとファンの立場で心配してても仕方ない。
心配するくらいなら、舞美ちゃんが何の心配もせずにすむように、こういうブログで、ネットの隅っこでも書き記したり、ライブに行ったりすることの方が建設的かな。

でさ。最後なんだけど、舞美ちゃんだけがブログにアップした写真に愛理がいる写真を選んでるんですよ。
もうね、泣ける!愛理へのメッセージ以外の何ものでもない。
すばらしいリーダーです。


名文だと言っていい、そのブログを最後に紹介して終わります。

突き進めッ( ・ー・´)(℃-ute公式ブログ:矢島舞美


2013年6月26日水曜日

スポーツ業界の裏側を描いた『マネーボール』は『ザ・エージェント』に匹敵する

ブラッド・ピット主演の『マネーボール』を見た。
ブラッド・ピットは実在の人物ビリー・ビーンを演じる


見る前はバリバリの野球映画かと思っていたんで、それほど興味を引かれていなかったんだけど、別の機会に借りたDVDに収録されていた予告編を見て、いっきに引きこまれたので借りてみた。

結論的には、とてもオモシロイので200円で売りに出されていたレンタル中古品を購入した。


ストーリーは、弱小貧乏球団が金持ち強者球団を、異例の戦略で打ち倒すというジャイアントキリングなもの。

この中で気に入ったのは、セイバーメトリクス理論をもとに選手の価値を見出す若きアナリスト、ピーターです。
若きアナリスト ピーター・ブランド


このピーターのアイディアを得て、ブラッド・ピット演ずるビリー・ビーンGMは強硬にチームの改革を進めていくんですね。

改革とは、これまで重視されていなかった要素、すなわち「出塁率」を最重要指標として選手を獲得・放出していくチームビルディングです。

こういうストーリーは、ジャイアントキリングであること、これまでにない革新的なチームビルドなど「光」の面が強調されるんですが、この映画だとその「ダークサイド」をそれなりにエグく描いています。

それは、従来の「打つ、投げる、走る」という要素に加えて、結局は誰も保証できない「将来性」や選手の「イケメン度」などを包括したスカウトの“勘”を信頼してきたやり方を否定するもの。だからこそ、従来のスカウト連中からは愛想つかされる場面もあります。
ここは好きですね。

その“勘”や「将来性」をある意味で誰よりも信用していないのが、このビリー・ビーンであるということがいいです。
(なぜ誰よりも信用していないのかは、この映画を見ればよくわかります)

ビリー・ビーンが離婚していること、極度の負けず嫌いであること、自分が信じたセイバーメトリクスと心中するだけの腹を決める態度、いずれもがカッコよく、ブラッド・ピットが演じているからこそ説得力があるものとなっていると思いました。

それに、ビリーは野球経験がまったくないピーターをしっかりと信頼しているんですよね。予算の少ない中でチーム再建を求められ、それしか頼る術がなかったということもあるかもしれませんが、この映画の中ではそういう要素は感じられず、信頼と友情がかいま見えるのもgood


ビリーに出会うまでは、その異色な分析眼は信頼を得られないと自覚し、うちに潜めていたピーター。
ビリーのような上司に巡りあったピーターも幸せな再スタートを切った、と言えるでしょう。

これはトム・クルーズの『ザ・エージェント』に匹敵する、プロスポーツの世界の裏側を描く名画である。そう断言出来ます。


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2013年6月24日月曜日

頼りになる/ならないの分かれ目

自分と同じような仕事内容(業種という意味で)、同じような動き方(半分雇われ、半分フリーランスな感じ)なのに、新しい仕事につながる/つながらない が別れるのはどこにあるのだろう。

いや、能力的にたしかに自分がやや劣る部分があるのは理解してる。けど、やや優る部分もあると思うのだけど、それが伝わらないのか、そもそも評価に値しない能力でしか優っていないのか。
うーむ。謎である。

客観的に見て、これは違うな、と思う能力的なものはある。


自信

これは自分でも何とかしないとなーと思うんだけど、他の人はさすがプロフェッショナルという感じで、人前でしゃべるときは自信を持って話している。
他方自分はというと、どもる、言葉がスラスラ出てこない。話している内容、考えていることには自信があるんだけど、「自信あふれる態度」が難しい。

そして、それはプレゼンを受ける側にとっては大きな差となって現れるのだろうなと。


コミュニケーション能力

雑談能力と言い換えてもいいかもしれない。
雑談がとにかく苦手。苦手というか、うーん。なんだろう。
こうしてみてみると、なんで自信なさそうでコミュ障みたいな人間がフリーランスでコンサルなんてやってんだ、みたいな話になるね。。


瞬発力(頭の回転)

自信やコミュニケーションと関連するんですが、お客さんとの会話の中で出てくる質問や投げかけに対する瞬発力が違う。
それは頭の回転が速い/遅いということになるんだけど、自分はこれが一番劣るかもしれない。
自分の場合、何か質問されると、まずじっくりと自分の中に落とし込み、そこからじんわりと考えを整理していく思考方法なので、ポンと聞かれてパッと回答することは割合としては少ないです。

その辺が「便りになる/ならない」の分かれ目のような気はします。


客観的にみてこのような差はあるんだけど、これを埋める方向で考えるのがいいのか、自分が得意な方向に伸ばしたほうがいいのか悩む。

どちらも一長一短なので、自分の良さを伸ばすのがいいんだろうけど、その場合とにかく一度じっくりと仕事を共にしてもらわないと自分の良さ、使い方がわからないと思うので、厳しい。


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そんなことを思いながらAmazonみてたら、こんな本を発見した。
このシリーズだと、「この1冊ですべてわかる プロジェクトマネジメントの基本」を持ってますけど、この本がなかなか良かったので、「コンサルティングの基本」も参考になるかも。


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2013年6月23日日曜日

乃東枯れる(なつかれくさかれる)

今日は6月23日。

二十四節気では、いよいよ「夏至」です。
そして、七十二候では……難しいですよ。
「乃東枯れる(なつかれくさかれる)」です。読めねー(苦笑)

まず夏至の解説から。

夏至とは、一年でもっとも日が長く、夜が短いころのこと。
これから夏の盛りへと、暑さが日に日に増していきます。
というものです。


次に乃東枯れるについて。

うつぼぐさの花穂が黒ずんで、枯れたように見えるころ。
その花穂は生薬として、昔から洋の東西を問わず役立ってきました。
ということです。

なるほど。 ということは「乃東」がうつぼぐさを示しているのでしょうかね。
ということでWikipediaを見てみると

花穂は夏枯草(カゴソウ)といい日本薬局方にある生薬。
ウツボグサ(Wikipedia)

とあるので、字は違いますがやはり「なつかれくさ」なんですね。


2013年6月19日水曜日

アリジゴクをみつけた

最近はあまり目にしない生き物シリーズ第2弾。

先日はミノムシをみつけたことを書きました(ミノムシを見つけた)。

今回はタイトルのとおり、アリジゴクです(下写真)。


アリジゴクとは、ウスバカゲロウの幼虫です。
後ろ向きにしか進めないと言われており、アリジゴクとはその幼虫が後ろ向きに砂地を掘り進め、すり鉢状にした「アリをとらえるためのワナ」を指すことも多いです。

軒下等の風雨を避けられるさらさらした砂地にすり鉢のようなくぼみを作り、その底に住み、迷い落ちてきたアリやダンゴムシ等の地上を歩く小動物に大あごを使って砂を浴びせかけ、すり鉢の中心部に滑り落として捕らえる(Wikipediaより)

ウスバカゲロウ(Wikipedia)


前回のミノムシでも思いましたけど、最近はあまり見ないですよね。

子どもの頃は祖父の家に遊びに行くと、近くの砂地にこうしたすり鉢状の巣を見つけてはアリを放り込んで観察してみました。
もっとも、アリジゴクの反応はなかなか見られなかったので飽きてしまったんですけどね。

今ごろの子どもたちでもこうした生き物を探したり、見たりすることはあるのでしょうか。

田舎だとありそうですね。自分たちより上の世代で親になっている人たちが教えようとしていることもあるでしょうし。
ただ、都市部だと難しいのかもしれないですね。


アリジゴクと言えば、すぐに思い出すのは子どもの頃によく読んでいた絵本。
名前がなんだったかなーと思い出せなかったのですが、ググるとでてきた。
『ぼくは ありじごく』でした。下の表紙の画像を見てはっきりとわかりました。

記憶も定かでないですが、切なくなるような、それでいて勇気がもらえるようなそんな内容だったと思います。
なぜか今も印象に残っている絵本です。





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“あってはならないもの”への眼差し 漂白される社会|開沼博

ツイートで更迭された復興庁参事官の騒動を「漂白される社会」的に読み解く

こちらを書いた時に参照していた『漂白される社会』ですが、読み終えました。

結論から書くと、

個人的に本書のエッセンスだなと思う箇所を引用します。
手の届く範囲にあるものに軽率に飛びつくことをやめ、複雑なものを短絡的に単純化すべきではない。ろくに手足を使っていないにもかかわらず、わかりやすい答えが見つかりそうになったとしたら、それは先入観や偏見でしかないと拒絶すべきだ。(p.4)

こう書いていた本書のエッセンスだなと思う部分は、全編とおして読んでもやはりここだなという感じです。

もう少し砕けた言い方をすると、

「見たくないもの、汚らわしいもの、“あってはならないもの”を、さまざまな面で規制し、一般社会から見えなくすることで安心する、というプロセスは正しいのか?」

ということかな。

いずれにしても、そこそこのページ数ではありますが、そのほとんど(11章分くらい)は、それこそ“あってはならないもの”の代表的なものを取材対象にしたルポルタージュ形式ですので、非常に読みやすく、興味を持って読めるものと思います。

やはり、こういう現場を歩きまわって集めてくる情報を、論文などにして一般化することの難しさ、著者の苦労の跡が随所に感じられる力作かなと思います。
本書の中では、言い訳のような言い回しで、学会・科学的な立場からは批判もあるだろうけど、こういう調査は重要である、と言われていて、それはまったく同感でした。


漂白される社会
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2013年6月18日火曜日

舞美ちゃんステッカーの効力

最近かなり憂鬱な気分なんですけど、今日はいいことがあった。

自分、PCに舞美ちゃんのステッカー貼ってるんですよ。
雨男・雨女軍団の。

まあ、田舎だし気づかれることはないだろうなと思ってたんです。

でも、今日仕事で行った打ち合わせ先のスタッフの女の子に気づかれました。


女の子「あれ?これって……。好きなんですか?」

自分「え?これわかるんですか?好きなんですよ~」

女の子「わかりますよー。友だちがハロプロ好きで、すごい見せてもらったので」

自分「え~!まじっすか。自分もハロプロ好きですよ」

女の子「この子(舞美ちゃん)が好きなんですか?」

自分「そうなんですよ。誰か好きなメンバーいるんですか?」

女の子「私は鞘師ちゃん。鞘師ちゃんのダンスいいですよね^^」

自分「鞘師ちゃんはエースだよね~。」

女の子「ですよね~^ー^」

自分「℃-uteだと誰かいるんですか?」

女の子「℃-uteの中だと愛理ちゃんかなー」


みたいな会話をしておりました。

わずか10分程度ですが、実に有意義な時間でした(笑)

まさか仕事先でハロプロの話をするとは思わず、それも女の子と。

2013年6月17日月曜日

梅子黄なり

今日は6月17日。

二十四節気では「芒種」。
七十二候では「梅子黄なり(うめのみきなり)」というそうです。

そのココロは、
梅の実が熟して色づくころ。
季節は梅雨へ、しとしとと降る雨を恵みに。
ということです。

旬の魚介はスズキ。
このスズキを使った名物として、松江の“奉書焼き”が紹介されています。

スズキの奉書焼(ぐるたび)

奉書焼きってけっこう美味しいですよ。

2013年6月16日日曜日

Get Lucky(ダフト・パンク)で100年間の音楽界を追う

過去100年間に流行した音楽の曲調の変化をダフト・パンクの「Get Lucky」で表現(カラパイア)

ダフト・パンクの「Get Lucky」をサンプリング?して、1920~2020の100年間の音楽のメインストリームを聞き流せます。

これはなかなか面白いです。

それにしても原曲の「Get Lucky」が良い曲ですよね。


ダフト・パンクの「Get Lucky」



「Get Lucky」を100年間の流行音楽で追うと・・・



2013年6月15日土曜日

「サマーナイトタウン」 '98の記憶

ハロプロの屋台骨、モーニング娘。の出自を考えると、まさか今に続くユニットになるとは思いもしませんでした。
そして、15年を経てまたハロプロにはまるとも。

アサヤンで平家みちよに敗れた女の子たちが集まって作られたのがモーニング娘。です。

自分の中で一番の思い出の曲はやはりセカンドシングルの「サマーナイトタウン」ですね。


この曲を高3の文化祭で、他の運動系部活キャプテンを中心にしたグループで披露したんですよ。
歌は歌わず、ダンスも当時MVを自由に見られるわけでもなかったので、見よう見まね。

それでも楽しかったなー。
文化祭で目立てばもてるんじゃないか!そんな期待もありましたけど、ぜんぜんそんなことなかったぜ!(笑)

ちなみに当時は飯田圭織ファンでした。
いま話題の矢口さん、まさかこんなことになるとは。。。


夜、公民館の駐車場とかに集まってダンスの練習です。
田舎なもんで、そうやって夜集まるだけでもなんかワクワクしてましたね。

その年の文化祭ではこれだけじゃなくて、他のグループでは野猿でカラオケに出場してなんか「盛り上げたで賞」みたいなのもらった気もするけど忘れました。

まあ、青春どまんなかな時代でしたね。

当時はこの「サマーナイトタウン」や「Memory 青春の光」なんかの大人っぽい曲が好きでしたね。

今は℃-uteの「キャンパスライフ」とか「世界一ハッピーな女の子」とかアイドル然とした曲も大好きですけどね。

2013年6月14日金曜日

ツイートで更迭された復興庁参事官の騒動を「漂白される社会」的に読み解く

今日目にしたひどいツイート

昨日あたりに発信された、復興庁職員のツイートを叩きまくる状況に憤慨して、自分としては、「そんなバカバカしいことしてんじゃねー」という趣旨のツイートをしております。

そして、今日目にしたひどいツイートがこちら。


発言主は「毎日新聞東京本社編集編成局長です」だそうです。

自分たちマスメディアが“言葉狩り”のような真似して、全国に晒しあげておいて、「アカウントに鍵をかける公務員の方が増えているようだ。これはとても残念。」て。
本当に頭のなかがどういう構造、思考回路になっているのか不思議でならない。

あんなふうに晒しあげられたら、普通の人なら「下手なこと言えね。」と思うだろうに。

そして、同じ人物の別のツイート。

言うに事欠いて「心に悪魔が宿ったか」です。

たしかに、「左翼のクソ共」のようなツイートはまずかったと思います。客観的に見て、それは脇が甘すぎると感じました。突っ込んで下さいと言ってるようなものだと。
でも、その他のツイートで晒しあげを食らわねばならないようなものがありましたかね?
「悪魔」だと強い言葉で揶揄されるようなことなんでしょうか。

もし、この参事官がめちゃめちゃ優秀で、現場と密接に連絡取り合って仕事を進めてたとしたら、どうなるんでしょうね。
更迭されて、代わりにきた参事官は前任者とは打って変わって仕事できない、超受け身だとしたら。
無意味な仮定ですけど、それで一番迷惑被るのは誰?

復興担当として、被災地に寄り添う気持ちを持つのがベターだけど、必須ではない。
気持ちだけ寄り添って何もできない/しない官僚より、気持ちはあまり寄り添ってなくても仕事できる/する官僚のほうがマシ。もっと言えば両方いればそのほうがいい。
とは言え、この参事官が寄り添う気持ちがなかったのか?といえばそうでもないような気もする。

彼が苛ついていた相手は、きっと「悪魔」のようなツイートを吐きたくさせるほどの「左翼のクソ」に限られていたのではないか。


漂白される社会(開沼博)

ここで一度話が飛びますが、お付き合い下さい。
いま読んでいる本に開沼博の『漂白される社会』があります。
まだ第3章に入ったくらいだけど、ルポルタージュとしての読みやすさがあり、その対象はまさに「色」モノと見られる人々なので、興味深いです。

漂白される社会
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“漂白される”社会とは

この中でいう「漂白される社会」とは何か。

売春島、移動キャバクラ、シェアハウス、闇金による生活保護斡旋などなど一般的に「色眼鏡なし」には見られない現実があります。
そして、近年繁華街に対する「浄化作戦」などで、ホームレスや風俗店などが一掃されています。

そのようにして「色」モノを目に見えるところから排除・除去することで安心する社会、それを「漂白される社会」と表現されています。

わかりやすい「悪」、一見して「違う」ものを排除・除外し、視界から外すことで「安心」する社会です。


個人的に本書のエッセンスだなと思う箇所を引用します。
手の届く範囲にあるものに軽率に飛びつくことをやめ、複雑なものを短絡的に単純化すべきではない。ろくに手足を使っていないにもかかわらず、わかりやすい答えが見つかりそうになったとしたら、それは先入観や偏見でしかないと拒絶すべきだ。(p.4)


今回のツイートを「漂白される社会」的に読むと

上で例示した売春島や移動キャバクラなどは本書の中で丁寧に触れられています。
そして、今回のツイートを「漂白される社会」的に読みといてみます。

まず、今回のツイートは「売春島」や「移動キャバクラ」のような現実的な社会問題と比べるとはるかに問題の度合いは低いと感じます。
ただただ担当の官僚が個人的な感情を吐露しただけです。
むしろ彼が担当していたであろう被災地復興。これこそが社会問題ですが、これは今回の騒動の本質になっていません。

次に、上記編成局長やOurPlanetTVなどメディアがしたことは、「色」モノで、目にしたら眉をひそめるツイートを「浄化」したということです。
「こんな発言は官僚としてけしからん。被災者を侮辱している」と。

これはどういうことか。

メディアに所属している以上、自分たちが正しい情報を発信しているとプライドを持っているでしょう。
そんなメディアが、「わかりやすい答え」に「短絡的に単純化」して飛びつき、批判して、社会から排除したということです。


  • わかりやすい答え→「左翼のクソ共」「20分の質問時間に29の質問通告は理解不能」
  • 短絡的に単純化→「市民集会を『左翼のクソ共』と揶揄!」「大臣・議員を中傷!」「被災地・被災者を侮辱!」



自分たちがどれだけ短絡的な反応を示したか、よくよく省みたほうがいいと思いますね。
ほんっとうに、バカじゃねーのと思いました。


さらに、上記編成局長がバカだなと思うのは、冒頭に紹介したツイートですよ。
自分たちで漂白しておいて、「官僚の声が届かなくなる…残念なり……」とか、ほんとバカじゃねーのか。


さて、『漂白される社会』の続き読もう……。

ミノムシを見つけた

子どもの頃にはよく見たけど、最近はあまり目にしない生き物シリーズ。

いつまで続くかわからないですけど、とりあえずスタートさせてみます。

第1回は、こいつ!


えー。
わかりますよね?

ミノムシです。

蓑虫と書くこのムシの特徴は、やはり「蓑(みの)」に見立てられるこの……なんだ?巣?ですよね。
正体は、ミノガというガ(蛾)の幼虫だそうで、つまり中にはイモムシ系統の生き物がいるわけですね。
その割に嫌われたりしないのは、正体を見る機会がほぼない、ミノ自体はどこか可愛らしい、愛嬌のある姿だからでしょうか。

このミノムシがいま国内で激減しているそうです。
その理由は、大陸から侵入してきた外来種オオミノガヤドリバエによるようです。
なぜ大陸由来と言われるか。
Wikipediaの記述によれば、九州に近くなるほどヤドリバエの寄生率が高くなるようで、それを根拠としているようです。

近年は後述する外来種のヤドリバエによる寄生により生息個体が激減しており、各自治体のレッドリストで絶滅危惧種に選定されるようになってきている。(Wikipedia)
ミノムシ(Wikipedia)

ふむ。
子どもの頃はミノムシなんてその辺にいて“当たり前”な存在でしたけど、今はそうでもないようです。
なかなか貴重な生き物になりつつあるようです。

地域によってはレッドデータブック掲載種になっているところもあるとのことです。


最近ミノムシ見ないよね(デイリーポータルZ)

冷たいキス|ICEBOX


夏になると思い出す名曲のひとつ。

ICEBOXの「冷たいキス」。


℃-ute「トレジャーボックス」(大阪)

今週末、ふたたび℃-uteのコンサート『トレジャーボックス』が再開されますね。
場所はNHK大阪ホール。

舞美ちゃんは舞台を終えてすぐに、このコンサートに戻るということですが、体力は大丈夫でしょうか。

↓は参考までに新参が参加してみた感想です。

最高に楽しい ℃-ute春コン『トレジャーボックス』

2013年6月13日木曜日

腐草蛍と為る

今日は6月12日。
二十四節気では芒種(ぼうしゅ)。
芒種とは、稲や麦など穂の出る植物の種を蒔くころのこと。稲の穂先にある針のような突起を、芒(のぎ)といいます。

とのこと。

七十二候では、「腐草蛍と為る」。
ホタルがあかりを灯して、飛び交う頃ということ。うん。たしかにそろそろ田舎では蛍祭りなんかが開催される時期ですね。

ちなみに、

昔の人は、腐った草が蛍に生まれ変わると信じたそう。

ということで、こうした名前になったんですね。

旬の魚介はスルメイカ、旬の野菜はトマトなど。

梅雨入りしたはずが雨が降らず、空梅雨のような状況ですが作物は大丈夫でしょうか。


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NPB事務局長は混乱してました

記者「加藤コミッショナーと相談して決めたと言ってましたが・・・?」→下田「あの時は頭が混乱してた」wwwww(ニッカンヤキウソクホウ)

すごいです。感想はこの一言です。

いろいろとダメダメでビックリです。

おそらく「相談して決めた」とか言っちゃったことに対してお叱りを受けて、撤回したのでしょうが、どっちにしても事務局が(勝手に)やったことに対しても、組織の長たる?コミッショナーは責任回避、というのではガバナンスから考えてダメでしょ。
もちろん、事務局長も責任は不可避。

なんにしても事務局長が「コミッショナーに対しては おわび申し上げています」なんて言っちゃってるからなぁ。


「コミッショナーに対して」ってなんなんだと。

2年間で成績悪化させて引退していった選手もいれば、「野球つまんね」つって野球から離れていったファンだっているでしょう。
そして、今回のコレを機に去っていくファンもいることでしょう。

“お詫び”するなら、まずは当事者たる選手で、その先にいるファンでしょうに。
それにもかかわらず、身内に対して「お詫び」ってもう組織としてダメダメ。

コミッショナーは勘違いしているんでしょうかね。絶対権力者だとでも。

こんなお詫びでは誰も共感も納得もしてくれません。

しかしリンク先の画像テロップの右上が笑える。
「プロ野球“トップ”驚きの釈明 統一球変更『知らなかった』」

そりゃ驚きだよ。

ビジネス支援のクラウドファンディングが始まるそうな

JGマーケティング、資金調達サイト「ShootingStar」スタート(MarkeZine)

国内クラウドファンディングサービスの雄、ジャスト・ギビング・ジャパン。
そこを取り仕切る佐藤大吾さんがビジネス向けのクラウドファンディングサービス「Shooting Star」を立ち上げるそうです。

現状でクラウドファンディングは少しずつ認知が広がっている状況で、その信頼性等についてはこれから徐々に判断が進み、質の悪いサービスは淘汰されていくことになるのだろうと思います。

他方、ユーザも使い方を考えないと後々難しい状況を生み出すことになるようです。
大槌みらい新聞はそのような状況に陥ってるっぽいですしね。

ビジネス支援に重点をおいたクラウドファンディングということで、具体的にどのようなビジネスプランに支援がいくのか、支援というのはどういうものかまだわかりません。

想像するに、たとえば再エネ関係ビジネスのスタートアップや、新しい教育システム構築のスタートアップなどが支援を集めやすいような気がしますね。



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2013年6月12日水曜日

℃-uteメンバーをトレンドで捉えてみる

ふと気になって、℃-uteメンバーの検索トレンドを調べてみました。
(参考にしたのはこちらのサイト:℃-uteとしての成功 vs 個人としての成功

すると……。

検索結果だけでみると、愛理ちゃんがトップ、自分イチオシの舞美ちゃんは2位という結果に(下の図)。
ちなみに、萩原舞ちゃんは、同じ表記のAV女優さんがいるため、やむなく除外。

ただ、なっきいは2008年12月に、岡井ちゃんは2010年11月と2011年1月に瞬間的に検索トレンドが急上昇しています。

岡井ちゃんの方はYouTubeでの「踊ってみた」が始まったのがこの頃のようで、なるほどという感じ。
なっきぃがわからないなー。なんだろう。

2012年に入ってからの愛理の伸び方はすごいです。



次に、上の図に「℃-ute(パープルの線)」を加えるとどうなるか。
全体としては、2007~2009年頃の高いトレンドが2010年頃に低下して、最近になって再び上昇基調にある、ということがわかります。

もうひとつ。℃-uteというグループよりも愛理は検索トレンドは上位に来ていることがわかります。舞美ちゃんも℃-uteと並ぶか上回りつつあります。



ちなみに、この傾向は冒頭に紹介したブログでも同様のことが指摘されています。
さらにAKBも上記ブログでは調べられており、℃-uteとは対照的に、個人名(著名なメンバー)よりも圧倒的にAKBというグループ名で認知されていることが示されています。

つまり、℃-uteはユニットとしての認知度がまだ低いということが言えます。上記ブログ記事が2011年のものですので、この1年余りを経てもまだ十分な認知が広がっていないことが明らかになりました。
残念ではありますが、2013年今年、いよいよ武道館単独公演が決まり、フランスにも正式ゲストとして招待されるなど話題になると思われることが多数計画されています。
さらに舞美ちゃんの舞台「タクラマカン」が大変好評だったことも有利に働くかもしれませんね。なにしろ、あの秦建日子氏から評価されての主演ですし。
それを証明するかのように、2013年6月の「矢島舞美」トレンドは急上昇です。

こうしたタイミングできちんと発信できていけば、一般層にも認知が広がることが期待できるかもしれません。
きちんと発信、というのは下に書いたラジオ番組やテレビ出演などにうまく誘導できれば、ということと、ライブに誘導できるかどうかです。
そういう意味では、昨年自分が決定的に興味関心を持つに至ったUstreamでのライブ配信は、今後も挑戦してみるといいなと思います。あと、ライブビューイングもいいと思いますね。

岡井ちゃんは名古屋で、あの「ゴゴスマ」に出演していますし、なっきぃ、舞美ちゃんはラジオを続けています。
こうした地道な出演で少しずつ興味を持つ人を獲得していくことが大事でしょうね。
個人的にはマイマイのUstreamなど復活してほしいなぁと思います。

最後に、冒頭で紹介したブログ、再開してくれませんかねー。知ったのは最近ですけど、すごく興味深い分析と℃-uteへの愛情が感じられて楽しいので、再開を願ってやみません。



参考までに、最後にBerryz工房、スマイレージと℃-uteとの比較です。
どうですか?意外な気もしてきませんか?
いま「キテる」といわれる℃-uteを上回るBerryz工房。武道館公演が決まって乗っているBerryz工房を上回るスマイレージ。
ここがどういうわけか、また考えてみたいですね。

個人的に思うリーダーの最低条件

今の資本主義の中で“息苦しさ”を乗り越える方法

↑これの続きみたいなものです。


働く上で、上司だったり、対等な仲間だったり、組織外の人とのコラボだったりいろんな形があり得ますが、仕事は基本的に1人では進められません。

そんな時、パートナーが求めていることをどこまで自分が理解・先読みして対応できるか、が自分としては重要だと考えています。
それは自分の社会人一年目の上司から教わったこと。
上司本人は「上司」ではなく「先輩」として教えてくれてたと思いますけど。


最近よく聞くグチは、
「上の人が示すものがザックリした方向性だけで具体性がなくてわからない!」
というもの。

うん。すごくわかるんです。言いたいこと。
でも、自分は一番最初のスタートで、それを察して考えられること、動けることが大事だと教えられたので、それでいいと思ってます。

ただ、当時このことを教えてくれた上司は“ザックリした方向性”だけでなく、きちんとプレゼン資料作成などでも、コマ割り、グラフの元データがありそうな場所、などをきちんと指示してくれていました。一方で、デザインなどはわりと自由にやらせてくれました。もちろん、それなりのプレゼン資料は上司デザインでしたけども。

そんな上司にあたった自分はとてもラッキーだったなと思います。

まあ、下が察しろ、というだけでは芸がない気もしないでもないですが、そもそも上の人がビジョンだけでも示してくれるなら御の字だと思うんですよね。

ビジョンも何もない、示しても表面的で、芯には何もないなんてリーダーなんてゴマンといるわけですから。その具体例は、全国にいらっしゃる数多くの市町村長です。国会議員、県会議員もそういう人が多いでしょうね。
彼らが口にするビジョンの多くは、実に表面的で本当にそう思っているかどうか怪しいものが多いです。

本当に、ガッカリすること多いですからね。また口だけだったのか……なんてしょっちゅうです。

それに比べれば、具体的な計画、方法論がないとしても「こっち!」と本気で思っていることがわかるだけマシです。
もう少し細かい部分を示してよ、教えてよと思わないではないですけど、マシです。

とらえようによっては、大枠としての方向性さえ合致していれば具体的な方法論、戦術は自分で考えて良い、ということですからね。少なくとも、提案の余地はあるし、たたき台の作成は自分でできると思えばやりがいもあるというものです。


結論。

リーダーは芯があって、ビジョンを示してくれればそれでよし!ナンバー2、3くらいがそれを具体化する段取り、方法論を提示していけば良い。それが組織で動くということ。

ナンバー2の重要性は蔵馬も言ってた!(わからない人は幽☆遊☆白書の魔界編を読むべし)


2013年6月11日火曜日

祝・℃-ute8周年

今日は℃-ute結成8周年という日。

℃-ute8周年(T^T)


もちろん、自分はこの1年ほどでファンになったので、この8年間の彼女たちの苦労は知らないし、後から追いかけて読んでみても当時の空気感を完全に理解することはできません。

それでも、℃-uteというユニット自体が存亡の危機に瀕していたこと、そこから迫力がなくなった、小さくなったと思われたくなくてがんばってきたことは知っています。

舞美ちゃんの上記ブログから引用。
最近℃-uteを知って
応援してくれている皆さんも、どうかずーっと℃-uteを愛してほしいです

気が付いたら今が昔になっていて、その時にはまた新しいteam℃-uteが増えていて…

是非、その時に
『昔っから℃-uteを応援し続けてるんだぁ~』って自慢してほしいです(笑)

こういうところがすごいな、と。
昔からのファンに加えて、ほんとに最近になってファンになった人へのポジティブな言葉。

気がついたら今が昔になって、その時には自慢してって。いいなぁ。

裏返しとして、その時に自慢できるだけのユニットで居続けるよ宣言でしょ。

中西香菜(スマイレージ2期メンバー)

スマイレージ2期メンバーブログをふと読んでみて、やるなと思った。

書き手は“かななん”こと中西香菜ちゃん。
唯一の関西出身者で、新曲「ヤッタルチャン」販促のためのヤッタルチャン大作戦のチーフ?になってる子。


積極的に動いて、頑張っている様子が伺えます。

ご挨拶に言く時は、伝えたいことは伝えなあかんけど、その伝え方は自分らしくてええんじゃないかな?って考えて、前回と変えてみたら、相手にすごく言いたいことも言えたし、伝わったような気がしました!!
これなんかもすごいよね。10代なかばでよくそこに気づけたな、と。

そして、やるな、いいなと思った記述が下記。

でも、反省点があるんですが、
香菜がどんなことをすれば、ヤッタルチャンになれるのかを募集しとったんですが、直前やったためこなくて、
それの企画をやる予定が、直前で中止になってしまい、やることがぽっかり無くなってしまい、
どうすればええかわからへんようになって、ちょっとしーんとなってしまいました
ごめんなさい
これから、そんなことになった場合まで考えなあかんなって勉強になりました!

どうしたら良いかわからず真っ白になったこと、そのために会場?がシーンとなってしまったことを伝えられる点と、そこから得た教訓の真っ当さに、ああいい子なんだろうなと。

他にも、スタッフから「偽大阪人」と揶揄されたことが悔しくて泣いたりしているなど、素直な子という印象が強いです。

ヤッタルチャン、いい曲だったんでぜひ買ってみてほしいです。


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今の資本主義の中で“息苦しさ”を乗り越える方法

社畜だとか「クソ上司」だとか、自分が所属していたりする組織を嘆く人が多いですね。

会社員よりフリーランスが偉いとか、ノマドバンザイとか全然思わないですね。
自分は10年ほど会社員として勤めたあと、独立してフリーランスで仕事をしていますが、だからといって自分が優れているとか、そういう風に思うことはないです。

会社員とフリーランスとの違いは、あくまでも「差」でしかなく、優劣はないと思います。

もちろん、これは独立したから感じる部分は大きいです。

会社・組織に属していたからできた仕事もあれば、属していたからこそ取り組めなかった仕事もあります。逆にフリーランスだから挑戦できる仕事、どう考えても無理な仕事もあります。

自分が会社をやめた理由はいくつかあります。

その中でも大きなものは、会社という組織がなくなったら困るような人生は嫌だ、と思ったから。

会社という組織は、労働の対価として毎月安定した給与をもらうことができ、それが生活を送るうえで、実はとても大きな安心感を生んでいたのだと、いまつくづく思います。


価値観の変化

価値観の変化という程ではないですが、少しずつ変化を認識しています。

それは、物事の順序に対する認識の変化かもしれません。

一言で言えばあまりにも極端に進んだ資本主義経済への疑問です。
文明の進歩、経済の進歩が日本という国の幸福度を最大化するという前提で、合理化・効率化を進めてきた結果、いろんなモノゴトが自分たちから切り離されました。まさにサービスの外部化・アウトソーシング化です。

サービスの外部化は今現在自分たちに何を求めているか。それは、外部に任せるための対価の支払いです。
エネルギー、外食、教育・保育、生活支援、介護、遊び…etc

これらに“支払い”が求められるから、お金がより多く必要になり、お金に追われるようになる。

そこに息苦しさ、行き詰まり感を感じるんだな、と。

そうは言ってもお金は必要なわけですから、外部化してきたサービスを、もう一度自分の中に内部化していけないか。
そうすることで、どうしても必要な“支払い”を少しずつ抑え、その分働かなければならない度合いを下げていけないか。
それが自分の認識の変化です。

完全に内部化できなくても、試みてみるだけでも意味があるかなと思います。
その意味とは、それにかかるコストを肌感覚で理解できることにあることで、対価の適正/不適正を判断する基準を得ることができるから。もっと砕けた形での理解でもいいんです。
「あ、これやるのってこんなに大変なんだ」でも「え?こんなに簡単にできるのになんでこんな高いの?」でもいいんです。


パートナーとの仕事

上司だったり、対等な仲間だったり、組織外の人とのコラボだったりいろんな形があり得ますが、仕事は基本的に1人では進められません。

そんな時、パートナーが求めていることをどこまで自分が理解・先読みして対応できるか、が自分としては重要だと考えています。
それは自分の社会人一年目の上司から教わったこと。
上司本人は「上司」ではなく「先輩」として教えてくれてたと思いますけど。

最近気になるのは、パートナー/上司が大枠だけを示して、具体的な話を丸投げされるのが嫌だというグチ。
気持ちはわかるけどなー、でも違うなーと感じます。

このテーマはまた別に書きたいと思います。


関連ポスト
 ↓
個人的に思うリーダーの最低条件

2013年6月10日月曜日

「タクラマカン」で評価急上昇の女優・矢島舞美

℃-uteのリーダー、矢島舞美ちゃんが主演している秦組の舞台『タクラマカン』が大変好評なようです!

とても興味はあるのですが、残念ながら上京できる状態ではないため、観劇できません。

しかし、ここで以前書いたタクラマカン紹介のポストに、このブログの中ではとても多くアクセスをいただいていて、『タクラマカン』への関心が高いことが実感できます。

舞台『タクラマカン』

こんな極小のブログでさえそのような手応え?を感じているのですから、出演者の方々もきっといい手応えを感じているのではないでしょうか。


とはいえ、極小拙ブログにお越しいただいてレビューも何もなく帰ってもらうのは忍びないので、自分がさくっと検索してみた『タクラマカン』感想ブログを以下に列記しておきます。
ただし、もう期間終盤に入っていることからいくつかのブログではネタバレもありますので、要注意。




何が嬉しいかって、作・演出の秦建日子さんが舞美ちゃんをとても評価しているらしいということ。
それも女優・矢島舞美を。

もちろん、アイドル℃-uteの矢島舞美が大好きなんだけど、舞美ちゃんにはいろんな方面で活躍してもらいたいと思うし、本物℃-uteである以上、本物の女優を目指してほしいから、そういう方面の人に評価されているというのは、ファンとして嬉しいものです。


あー。本当に見たい!明日の大阪公演が千秋楽なんですよね。
夜会議があるから無理なんだよね~~~(泣)

DVD出たら買おうかな……。

2013年6月8日土曜日

スマイレージのミニライブ

1999年、モーニング娘。のコンサートに参加し、はじめてのアイドルコンサートを体験。

その後、ずいぶんと長い間アイドルからは遠ざかっていました。
が、2013年冬、同じくハロープロジェクトの℃-uteコンサートUstream中継、同春、℃-ute春コンサート名古屋会場に参加。

14年振りのアイドルコンサートはとても楽しかった。

そして、今日。

はじめてのアイドル握手会に参加。アイドルは、同じくハロープロジェクトのスマイレージ。

この日だけで、3回ミニライブと握手会をすることになっていて、自分が参加したのは2回目の握手会。ミニライブは1回目と2回目に参加。

正直なところ、ハロープロジェクトについてはベリキューがいいと思ってて、スマイレージは興味の対象外でした。
だから、ほとんど曲を知らないのですが、それでもハロープロジェクトだし、見に行こうかと思い参加した次第。実は、東京にいる友人がかなりプッシュしていたので、まあそれも大きな理由です。

ミニライブについては、少なくとも、1回目と2回目で曲の構成は変わっていたと思います。

今日、ライブで聞けた曲の多くは元気になるような曲が多くて、楽しい時間となりました。結果的に、スマイレージ、しっかりと聞いていきたい、応援していきたい、そのように思いました。

ここではずいぶんと冷静に書いてますけど、終了直後はとんでもなくエキサイトしてて、プッシュしてきた友人に熱く報告しておきました。

イチオシを考えてみたところ、難しいところですが今は福田花音ちゃんですね。リーダーのあやちょもすごくいいんですよ。ダンスとか動きをしっかりしよう、という意思が見えた気がします。
ただ、握手会で花音ちゃんの笑顔と目があった瞬間の力に屈服です。

めちゃめちゃカワイイし、なかなか高音でるんですね。

和田彩花ちゃん。リーダー。黒髪、ロングストレートという、自分的にはど真ん中。ダンスも見た感じでは動きを魅せようという意思が感じられてよかった。ちょっとヌケてる?感じが℃-uteリーダー舞美ちゃんとかぶる気もした(笑)

福田花音ちゃん。パフォーマンスでは高音も出てるんだけど、少し細いかなと感じてましたが、上に書いたように、握手会での笑顔とまっすぐな目にやられました。大学生なんですね。学生と仕事の両立大変だろうと思いますが、4年で出られなくてもいいと思います。ゆっくりでいいのでがんばってほしいところです。

竹内朱莉ちゃん。ショートカットの子。ダンスはよく見えず、ですが歌はすごくがんばってる!という印象を感じました。ひとりノーメイクっぽくて、自然体な感じが魅力なのかな。まだ十分にはわかってませんが、元気っ子って感じでした。

中西香菜ちゃん。大阪弁のかわいい女の子。写真で見るより動いている本人の方がよほどかわいいです。ヤッタルチャンのセリフ部分も良い感じ。2期メンバーの中では一番気になりました。

勝田里奈ちゃん。今日はあまり目立たず?でもダンス中にふと笑った顔なんかは可愛らしい。とは言えやはりまだ中学生?幼い表情があるように思いました。自分は幼いとちょっと思い入れしにくいため、うーん。わからない(苦笑)

田村芽実ちゃん。通称めいめい。歌でもダンスでも一番がんばってるんじゃないか、気合が入っているんじゃないかと感じた子。しかし幼く…以下同文。

握手はほんとあっという間に終わっちゃったんですけど、なんだろう。あの距離にアイドルがいるってすごいな、と。


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2013年6月7日金曜日

バカ丁寧な謝罪方法

岩手県立中央病院様に、ご迷惑をお掛けしました。

どういうものだったのか全然知らないけど、このリンク先にある「表面上はクソ丁寧に謝っています」というポージングは見事。

重ねて深甚なるお詫びを申し上げます。今後一層勉学に励み、岩手県民のために、精一杯働いてまいる所存でございます。
こういう過剰な言葉遣いって、なんだろう。

で、最後の締めがこれ。

宜しくご指導の程お願い申し上げます。
まあ、本気で受け取って“ご指導”なんてしようものなら、お怒りになるんでしょうね。

どこかのブログで読んだけど、政治家って自分が訴えたいことを一方的に言うだけで、話を聞こうなんてことは考えてないんでしょう。
あるいはそのように修正されていくのか。

enchantMOONの出荷日

組立て作業の日程が6月16日に決まりました


期待のenchantMOONについて、最初のロット(200)の出荷日が6月25日頃になることで見通しがたったようです。

まず200を先行生産して、問題がなければ週産1000程度で量産化するということです。
そのため、うまくいけば今月中に現時点での注文については出荷できそうだ、とのこと。

いやー。いよいよですか。楽しみです。

鳥取市長が住民投票結果を無視

鳥取の住民投票を市長がどんでん返し、庁舎の移転新築計画をめぐり|ハフィントン・ポストジャパン

うーん。リンク先に書かれているように、住民投票結果は法的拘束力がなく、政治的拘束力にとどまるそうなんですね。

じゃあ、その「政治的拘束力」ってなんぞや?と調べてみたけど、よくわからない。
自分なりに解釈すれば、ケース・バイ・ケースということなんだろうけど、ほぼ無力なのかな、という感じ。
なお、住民投票は代議制を形骸化する、という批判がある一方で、4年間で生じた問題等に対して信任を与えるわけではないので、代議制を補完する制度だという論もあるようです。
まさに、今回のようなケースでしょうかね。

2010年の市長選で再選を果たし、竹内市政に対する信任を得たけど、任期中の2013年に生じた「市庁舎移転/耐震化」という問題については信任していないぞ!ということですね。

いずれにしても、今回の鳥取市長の判断について是非を判断するなら、市長選をすべきなんでしょうね。
まあ、庁舎移転/耐震化だけをテーマとした選挙なんてバカみたいな気がしますけど。

鳥取市長ってたしか任期けっこう長くなかったですか?
ていうか、現鳥取市って広すぎ。。。

iPhoneからAndroidに移ろうかなー

最近思うんですが、もうそろそろiPhoneいいかな~、みたいな。

何か直接的にiPhoneに対する不都合があったとか、そういうことはあまりないんですけど、なんとなく「どうなの?」と思い出したので。

iPhoneどうこうというよりは、HTC製の端末を見て、触ってみたところ、「お!意外にヌルヌル動くぞ」という動きに対する感動と、Androidの端末を使ってみたいなというちょっとした欲求から出てきたもの。


これまで、Android端末ではなくiPhoneを使ってきた理由のほとんどを占めるのが、この“ヌルヌル感”なんで、ここで追いつかれるのであれば、選択肢として十分ありえるな、と。

ヌルヌル感をバカにしてはいけないのです。少なくとも、自分としてはここは重要なのです。
動作中の、ちょっとした、微妙な“カクカク感”が大きなストレスになるんです。

なので、HTCの端末を触ってみた感動は大きかったです。

うーん。ちょっと機種変考えてみようかなー。


ただ、ネックなのはiPhoneだとバージョンの数字で判断すればいいんですけど、(例えばiPhone4、4S、5 とかね)Androidだと、製品名がバラバラ過ぎて、よくわからないんです。

自分が見たHTCの端末がどれだったのか、わからない……。


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2013年6月5日水曜日

長文メール 放出

仕事の関係で、むっちゃくちゃ長いメールを書いたので疲労感でいっぱい。

言いたいこと、伝えたいことは山ほどあって、それはこれまでにも何度も伝えてきているんだけど、ほとんど改善されていない。

今回も長文で送ったわけだけど、たぶん改善は期待できないかなぁ。

まあ様子見で。

2013年6月4日火曜日

褒められて照れる矢島舞美



いやいや、めちゃめちゃかわいいですよ。

シルエット


うちの窓にヤモリが張り付いてた。

やはりこのシルエットはかっこ良い。

組織づくりをサポートしながら

仕事の関係で、組織づくりの手伝いをしております。

いわゆる「まちづくり」を目的とした組織です。

しかし、思いや方向性はある程度共有しているはずのメンツで集まっていても、組織化という段階になると話は一歩難しくなりますね。


その原因てなんだろう?って考えるといくつかあるんですね。

  • 組織としての動きに対するコミットメント
  • 一匹狼タイプの集まり
  • 舞台回しがいない/足りない

組織としての動きに対するコミットメント

これは組織の理念とかヴィジョンとかコンセプトとか、そういった目に見えないけど自分たちの背骨になるような部分をいまひとつ重要に捉えられないということ。
重要なのはわかるけど、それよりやるべきことがある、ということでスポイルされてしまう部分。

なので、複数回に渡り丁寧に議論を積み重ねたり、声をかける先を熟慮することが必要なのに、十分な会議を行えない、声かけも思いつきだったりするケースが出てきます。

自分たちが作ろうとしている組織の目的は何か、最後の最後でギリギリの判断をする時の拠り所、基準となる理念やコンセプトが何なのか、そういった部分に対するコミットメントが足りないんですね。


一匹狼タイプの集まり

コミットメントと深い関係にありますが、一匹狼タイプを集合させるとどうしても「連携」がスポイルされます。そこがうまく行っても、今度は組織の中で内向きの文化が醸成されます。
まちづくりを目的としているなら、本来なら組織外への働きかけがきわめて重要な位置づけになるのですが、一匹狼タイプの集まりだとそこがうまくいきません。
調整役が2人は必要でしょうね。

おれはこう思う、私はこうだと認識している、それは無理だ、時期尚早だ、こうしてくれ、ああしてくれ

いろんな意見が出てくるんだけど、現実的でなかったり、あまりにも先を見過ぎた心配や希望だったりです。


舞台回しがいない/足りない

これはもう事務局体制が作れていないということ。
昨年度、この点について意見が対立した人がいたんですけど、自分としては組織つくるなら少なくとも事務局の人間を用意しないと、組織が続かないどころか最初の動き出しさえ難しいという話をした。
それに対して、対立意見は。
まあ、やれる範囲でやってみればいいと思う。無理に事務局を用意する必要はない。というもの。
言ってることはわかる。
いつまでも自分たちが事務局の代替をできるわけじゃないから、やれる範囲でやってもらいたいという思いは理解する。
でも、そうしたら確実に半年から1年程度で、せっかく生まれたうねりは消えます。


ほかにもあると思いますが、現時点で思いついたのがこの3点かな。

いずれも相互に関連しているんですよ。

一匹狼タイプが「組織」にどれだけコミットメントできるのか。
一匹狼タイプばかりじゃなく、調整役を事務局に配置できるのか。
事務局は組織にコミットメントしきれているのか。


あとは、何だかんだと組織化に向けて動いていき、事業計画や規約、定款など具体化し始めると一気に現実感を増して、焦燥感を生むというものもありますね。

それに伴走しながら、走り抜けたいと思います。

舞台『タクラマカン』

矢島舞美ちゃん主演舞台『タクラマカン』、好評なようで連日満員御礼だそうですね。

ありがとう…(* ´д`*)(℃-ute公式ブログ)


都内にいればぜひとも見てみたいですが、そうもいきません。

でも、満員御礼って聞くと嬉しいものです。

【追記】
「タクラマカン」で来ていただける方が多いようなので、こちら↓でレビューブログを紹介しています。
とても好評なようで、いちファンとしてもとても嬉しいですね!

「タクラマカン」で評価急上昇の女優・矢島舞美


矢島舞美ちゃんがリーダーを務めるアイドルユニット「℃-ute」の情報は下のリンクから!!

参考↓
℃-ute関連ポスト

2013年6月3日月曜日

麦秋至る

今日は6月3日。

二十四節気では、やはり小満。ですが末候です。
七十二候では「麦秋至る」ということで、
麦が熟して、収穫するころ。
実りの季節を、麦の秋と呼びならわしました。

なるほど。たしかに、車で走っていると、麦畑がまさに小麦色に輝いているところを見ますね。

この新緑の時期に、小麦色に染まった麦畑をみると不思議な感覚にとらわれます。

旬の魚介は「ベラ」、旬の果物は「ビワ」だそうです。

ビワは、昔は大好きでよく食べていたのですが、いつの頃からか食べるとのどの奥が痒くなるようになってしまいました。
好きなのに食べられない。これは辛い(笑)

そういえばこの時期はツバメも巣を作って子育てしている頃ですよね。

以前住んでいたアパートでは玄関先に巣を作っていて、フンの掃除なんかは大変だったんですが、ヒナが育ち、巣立っていく過程を目の前で見られたのはいい経験でした。

それにしても本当にいろんな季節の呼び名がありますね。


日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし―
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『キャパの十字架』、沢木耕太郎

ロバート・キャパ。
ロバート・キャパ(本名:フリードマン・エンドレ・エルネー)


写真のことにはまったく詳しくない自分でも聞いたことがある、偉大な写真家。

とは言え、日常生活の中で頭のなかに浮かぶ機会などそれほどあるはずもない、そのような存在。

ただ、今年に入ってすぐだったでしょうか。
NHKを見ていてつい引きこまれた番組が、彼、ロバート・キャパの半生を“執念”を持って追う番組でした。
そこに出演していたのが、こちらもまた有名らしい沢木耕太郎。
作品を聞いたら、聞いたことがある、というレベル。
しかし、作家がなぜ写真家の半生を追っているのか?理解はあまりないまま、番組に引きこまれて行きました。


その内容とは……。


■崩れ落ちる兵士

ロバート・キャパ。本名はフリードマン・エンドレ・エルネー。
売れない若手写真家だったフリードマンが、一躍世界のトップ戦場カメラマンとなった作品名が、「崩れ落ちる兵士」。
崩れ落ちる兵士

スペイン内戦時、ナチスに支援された「反乱軍」に対向する、「共和国軍」兵士が殺されたまさにその瞬間を切り取った世紀の完璧なスクープとされたこの写真で、フリードマンはロバート・キャパとしての人生を生き始めることになります。

ロバート・キャパの輝かしい人生のまさにスタートとなるこの写真。
しかし、なぜかキャパは生前、この写真について詳しく話したことがなかったらしい。

そして、この写真はあまりにも完璧過ぎるために、「ヤラセではないか」という疑念を持たれ続けてきたといういわくつきの写真。


■沢木耕太郎の熱意

沢木耕太郎は若かりし頃、キャパの自伝を読んで惹きつけられたそうです。
そして、やはりこの写真の疑惑に触れ、その思いを20年も抱えてきたとのこと。

その疑念を、沢木は自分なりの視点で仮説を組み立て、執念と読んで差し支えないレベルでの検証を加えて、仮説を補強していきます。

そのプロセスを丁寧に描いたのが、今回紹介する本『キャパの十字架』です。

キャパの十字架
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沢木 耕太郎
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この本は本当に面白いです。買って3~4時間で一度読みきってしまいました。

それぐらい、グイグイと引き寄せられる本です。
ただ、もしNHKの番組を見ていれば、たぶんそちらの方が「崩れ落ちる兵士」についての謎解きについては、わかりやすいです。
こった映像処理なんかもあったので、非常にわかりやすかったので。


■「キャパ」を生きるフリードマン

この本の魅力は、そこではなく、数多く示されている資料的価値のある写真や、ゲルダ・タローとの関係や、ゲルダを失った後のキャパ(フリードマン)が、伝説的人物となってしまった「ロバート・キャパ」に同一化していくプロセスを書いている部分です。
全体からみれば2割くらいでしょうかね。

その様は、さまざまな偶然から、たまたま撮れてしまった完璧過ぎる作品によって、一躍世界のトップカメラマンとなってしまった「ロバート・キャパ」という看板を下ろすこともできず、事実を明らかにすることもできず、ジレンマという言葉では片付けられない複雑な人生を生きることになったのです。

そして、おそらく唯一秘密を共有していたゲルダを亡くした後の、キャパの生き様は本書でもNHKの番組でも触れられていたように、「崩れ落ちる兵士」を超える写真を撮って、「ロバート・キャパ」に追いつくことが最優先事項となっていたような気がします。

そして、その結果としてノルマンディー上陸作戦の「波の中の兵士」が生まれ、フリードマンは本物の「ロバート・キャパ」になり得たのです。

波の中の兵士


二十二歳で、「冒険」を求めてスペインの戦場に赴いた若者は、その八年後に、ノルマンディーという「本当の戦場」で、<中略>大人の男になっていたのだ。 (p.314)
たぶん、あの「波の中の兵士」という疑いようもない傑作が撮れたとき、キャパはようやく「崩れ落ちる兵士」の呪縛から解き放たれることになったのだろう。「崩れ落ちる兵士」の呪縛、つまりキャパの十字架から。(p.315)

本書の最終章には、あの「崩れ落ちる兵士」が撮られた時期の、キャパとゲルダ(の後ろ姿)が「たまたま」写り込んでいる写真が掲載されています。
その中での両者の視線の違いは、不思議なほどその後の人生を暗示するようなものとなっています。もちろん、「たまたま」そういう瞬間だったのでしょうが、そういう「たまたま」を切り取ったこの写真というものの深さを感じざるを得ません。

そしてもうひとつ。
ゲルダとキャパがそれぞれ死ぬことになる最後の日に撮影した写真もまた、二人の人生を暗示しているようだ、と沢木は言います。

ゲルダは、「崩れ落ちる兵士」後、戦場カメラマンとしての才覚を発揮し、その情熱と勇気はすごかったと言われています。そんな彼女の最後の日の写真は、「炎上するトラック」。
燃えるような情熱が不意に終焉を迎えてしまう、ゲルダの人生を反映するかのような写真です。

キャパは、「崩れ落ちる兵士」から8年をかけて「波の中の兵士」に到達し、WW2後は「現在失業中」という静かなアーリー・リタイアに向う中、ふと戦場に戻りそこで死亡する、という寂しさ、物悲しさを感じさせる写真です。


沢木の仮説が完全に正しいと証明されたわけではありませんが、現時点で示されている証拠から考えると、かなり「事実に近い」結論だと思われます。

そして、沢木はあとがきで言っているように、キャパの虚像を剥ぎたい訳じゃなく、その生き様、何を抱え何を思い生き、死を迎えたのか。それを探求したいのだろうと思います。

キャパはこの本と番組ではじめて具体的に知りましたが、それぐらい魅力を持った人物であることがよくわかります。
しかし、もっとも印象的なのはキャパが「偉大なキャパ」から逃げず、追い立てられるようではありながらも、何とか同一化を図ろうと向き合うその生き方です。

ゲルダを失い、結局結婚することなく地雷で亡くなったというキャパは、最期の瞬間に何を思ったのでしょうか。

ちなみに、ゲルダ・タローの「タロー」ってはじめて聞いた時日本名の「太郎」と音が一緒なんだーと思ってましたが、どうやらあの「岡本太郎」から取ったらしいです。

そもそも「耕作放棄地」ですから……

農業の「成長戦略」、実現性は?/木暮太一のやさしい経済ニュース解説

こちらのニュースというかブログ。

アベノミクスで示された農業の「成長戦略」に対する疑問がわかりやすくまとめられています。

諸外国に対抗できるようになるには、結局農地の規模を拡大してどれだけ効率化できるか、ということなんだけど、オーストラリア、アメリカなどの耕作面積と比較したグラフで、それがどれだけ眉唾ものかがよくわかります。

詳細はリンク先を見てもらえばいいと思う。
読みやすく文章量も少ないので時間もかかりません。

ただ、リンク先で触れられていない点について、一応追加しておきたいことがひとつ。


使われていない耕作放棄地を活用、という話について。
リンク先では、活用しても諸外国との競争力を獲得するほどのレベルではない、ということを示しています。

ここでは、そもそも「使われていない耕作放棄地」について話しておきたいです。

簡単な話です。

「使われていない耕作放棄地」はなぜ生じたか。


もう一度農業の競争力について確認すると、一番重要なのは面積の集約でしょう。
広くすればそれだけ効率化できますから。

農機だって大規模なものが導入できるし、そうすれば労働時間も短縮できる。
そしたら、さらに規模拡大もできるだろうし、他の品目栽培も検討の余地があるかもしれません。

では、日本ではなぜ耕作放棄地が発生したか。作られなくなったのには理由があります

ひとつはコメの過剰生産からくる減反政策でしょう。

もうひとつはもっと単純で、作るには効率が悪いから。
農地が狭小だったり、形が悪かったり、水はけが悪かったり、陽当りが悪かったりといろんな理由がありえるでしょう。

全体的な傾向としては、とにかく作るのに不向きなところから放棄されています

ということは、です。

そんな「作るのに不向きな」農地を、いまさら集約したとして、本当に効率化ができるのか?

しかも、それを集約しても外国には対抗できないレベルです。


不向きだから作らなくなった農地を再度集約、というのはちょっとナンセンスかなと。

じゃあ、ほ場整備してやりますか?
担い手は?それでも諸外国に対抗できるだけの面積には到底成り得ないけど?


まあ、もちろん別の事情で条件は悪くないけど作られなくなっている農地もあるでしょうけど、それは全体から見ればごくわずかでしょう。