2013年7月31日水曜日

義憤でボイコットした土屋アンナ

土屋アンナが主演舞台を、演出・監督への抗議の意味で?ボイコットした件について。

どういう論じ方をされているのかわかりませんが、自分の心境を時系列に(青字)。


  1. ネットで土屋アンナがボイコットの報に接する
  2. おいおい。土屋アンナそれはやっちゃいかんやろ
  3. でも、あまりにも突然な知らせだし、一方的だから、これ本当か?
  4. 原作者といわれる人のブログが更新される
  5. おー。新しい事実だ。これが本当なら演出・監督はひどいな
  6. でも、これも極端から極端へ、の典型例だな。本当か?
  7. このへんで、許可したしない、契約書はどうなの?みたいなコメントを見る
  8. うん。たしかに、原作者が認識していないだけで契約は成立してる可能性はあるな
  9. ていうか、どっちにしても土屋アンナは制作サイドと出演契約してるんだろうから、どんな事情があるにせよ契約破棄じゃね?
  10. 法治国家では、仮にいくらひどい契約でも交わしてしまってたらある程度拘束されるでしょ
  11. 原作者への監督からのメッセージが発信される
  12. ?代理人を立ててた?で、代理人が許可出した?これが本当なら制作サイド問題なくね?
  13. 人としてどうか、という点はあるけど契約が成立しているか、舞台化を許可したかは終了か?
まあ、こんな感じですね。

義理と人情に厚い土屋アンナ、というイメージが瞬間的にはインプットされましたけど、ここまでの経過で、よくも悪くも無知な主演女優が、自分勝手な義憤によりボイコットした、という感じを受けます。

今回の騒動では制作サイドは監督くらいしか表に出てこないけど、中止の発表までおそらくは多くの出演者が稽古し、大道具・小道具や衣装、音響などいろんな人たちが関わって作り上げてきていたんだろうと思うと、主演土屋アンナはもう少し自分が主演であることを自覚しておくべきだったのではないかと感じますね。
たしかに主役だけど、あなた一人のものではないですよ、と。

畑を見る時間がない

先週のピークを超えて、今週から少しは落ち着いてゆっくりできると思っていたのに、フタを開けてみたら先週よりもバタバタしているこの状況は……。

まあ、今週が比較的空いてるから打ち合わせについてOK出してたら、かえって多忙になっただけの自業自得なんですけどね。

わりと遠方での打ち合わせが、早い時間帯で設定されているので前泊、前入りしててあまり自宅にもいないという状況で洗濯もままならない。
畑にも水がやれておらず、今日夕方一度帰宅して畑をみるとキュウリの葉っぱが枯れ始めてたー。キュウリは大丈夫よ、と言われてるので大丈夫かもしれないけど……。

ついでに、ここ数日畑を見れてなかったので、キュウリがめちゃめちゃ大きくなってしまっててビビった。

全体最適を前提条件とすると

今日は再生可能エネルギーの勉強のためにいくつかの施設を視察・見学させてもらった。

ユーザーが個人なのか施設なのかでも大きく違ってくるなぁ。

あと、何でも地元産を使おうとすると、どうも割高になってしまう、という声もあったけど、そこの考え方が逆転、転換できないものか。

ある施設で地元産素材を使えば、遠方の大量生産よりも割高になる、輸送コストを入れても高い。だけど、そこで出て行く金の行き先は、あくまでも地元に残るわけで、域外輸入よりは地域の中で経済が循環するから、それを客観的に評価しよう、というような動きはないんだろうかね。

なんだろうな。各施設、主体が個別最適/部分最適を進めれば進めるほど、地域全体としての最適不全が生じると思うんだけどね。

まず全体最適ありきで、個別最適はその枠組みの中で求める、その枠の中では多少支出増でも、マクロでみれば地域全体の経済への貢献であるという評価。

むずかしいのかもしれんけどね。

2013年7月28日日曜日

アクションで味付けされた精神世界をみる『ザ・ウォーカー』

また遊んでる場合じゃないのに、返却期間もあって映画を見てしまった。

今回見たのは『ザ・ウォーカー』、デンゼル・ワシントン主演、共演にはゲイリー・オールドマン。

これを借りてきた理由は、別のDVDの中に予告編があって、その映像がものすごくかっこよかったから。


で、実際に見てみた感想なんですが、映像はたしかにかっこいい。
モノクロームとセピアの中間のような色彩で世界観を表現している。デンゼルのアクション・シーンは必見レベルに流麗で痺れる。
ちなみに、序盤にて受ける世界観に対する印象は「北斗の拳を実写化するとこんな感じかも」です。

世界観をまとめると
  • “宗教戦争”による世界の荒廃
  • “戦争”によって、空に「穴」があいたため、屋外ではサングラスが必須
  • “戦争”前の文化を知る「中高年」は少数、若者が大多数
  • 文化、文明は失われており、若者の識字率はちょ~低い
  • 経済は物々交換経済
  • そんな中、デンゼル演じるイーライは、“本”を手に、30年間ひたすら「西方」を目指して歩く
  • ゲイリー演じるカーネギーは、荒くれ者をまとめあげ、“まち”を復興し、支配者に
  • カーネギーは支配力強化のために“本”を探し求めている


デンゼル演じるイーライについてくるソラーラを演じた女優さんは可愛らしいんだけど芯の強さを感じさせるいい女優さんでした。

じゃあ、大満足かというと、実はそうではない。

その理由は、予告編から受けた印象、期待と実際の映画の内容に一定レベルでギャップがあったため。

端的に言えば、この映画はクォリティの高いアクション・シーンはあるが、それは添え物であって、本筋は“イーライの本(the book of ELI)”をめぐる精神世界を柱としたストーリーで成り立っている。

「精神世界」というと違和感、嫌悪感を覚える人もいるかもしれない。実際とあるシーンでは、自分も「ちょっと説教臭いな」と感じなくはなかった。でも、全体を通して振り返ると、そうした印象を受けるのはごく一部でストーリーとしては、穏やかな流れの中で時に激流を織り交ぜながらも、着地点に向かって淡々と流れている。

結果的に楽しめたからまだいいけど、予告編と本編とのギャップが大きすぎるのはちょっといただけないなー。ミスディレクションというよりも、単に興行成績のため、という気がします。

イーライは言ってみれば「宗教戦争」後のキリストである、と受け取りました。受難と奇蹟。使命と啓示。そういったものをイーライは追体験しているように見えます。
そして、最後には“本”の内容をイーライが口伝で伝えるわけで、“戦”後ホーリー・バイブルはイーライがいなければなかったわけです。

おもしろいのは、イーライの前職?がKマート店員だということ。
詳しくは知らないけど、たぶんKマート店員ということは、社会的階層が比較的低い人だったということを示してるんでしょ。 
さらに言えば、本編中ではイーライ以外の黒人が出てこない(ように思える)。

カーネギーが支配する町に来た時に奇異の目で見られたのは、「町の人間じゃないから」だけではないようにも感じました。

そして最後に明かされるもうひとつの特徴。


他方、ゲイリー・オールドマン演じるカーネギー。この名前を聞いてまず思い出すのは、デール・カーネギー。『人を動かす』の著者としても知られています。

彼はイーライが持つ本を利用して、愚かな民の進むべき道を指し示し、自ら支配者となることを目指しています。
この映画について、いくつかのレビューを読んでみたのですが、「キリスト教万歳」だとか「宗教的プロパガンダ」だという指摘が多いです。
しかし、自分が受けた印象はむしろ、カーネギーの言葉としてとても皮肉な“宗教の悪用の効用と現実”を発しており、決して「万歳」ではないと感じました。

しかも、宗教に振り回された結果、それを手中に収めながらも読み解けない現実。


なお、カーネギーが探している“本”を、イーライが持っていると気づくシーン。何気ない、よくあるシーンですが、好きです。
だって、あんなシーンこれまで多くの映画で普通に展開されてきたシーンなわけで、それが意味あるシーンだなんて思わないですよ。
その時点で、カーネギーは自分が探している“本”、実は“本”は象徴であって、実態は宗教なんですが、それを知る人間の存在を認知することになるのです。

映画最後で、まさかそういうことだったのか、とイーライの秘密が明かされるわけですが、だから誰にも触らせなかったし、感覚鋭敏だったし、ソラーラのお母さんにも優しかったわけだ。

アクション映画だと思わず、ストーリーを楽しむ映画だと思ってみるといいと思います。


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2013年7月26日金曜日

桐始めて花を結ぶ

暑い!
今日は暑かった!

しかも、数カ月ぶりに目が痒くて、クシャミも連発だ!PMだ!

…。

こんなことくらいしか書くことがないぞ、と悩んでいたら思い出しました。

こういう時こそ、七十二候だ。

そう、暦の上では、とうとう「大暑」に入りました。


大暑


大暑とは、もっとも暑い真夏のころのこと。土用のうなぎ、風鈴、花火と、風物詩が目白押し。
ほんと、暑いですよね。
冒頭で暑い暑いと連発しましたが、今年はまだ一度も冷房を使用していません。
窓全開、扇風機の併用で十分なんです。

大暑というのは、上で引用したように、真夏のもっとも暑いころのこと。ちなみに、二十四節気です。


七十二候では 


では、七十二候だとどういう時期なのでしょう?
「桐始めて花を結ぶ」という時期のようです。

桐の花が梢高く、花咲かせるころ。和の暮らしの中で、桐は家具として役立ってきました。
という時期を示しているそうです。

旬の魚介は、ウニ、旬の野菜はキュウリ、旬の味覚はソウメンが挙げられています。

キュウリはうちの畑でも少しずつ取れてて、消費するのが大変。今日はバンバンジーを作りまして、これが意外といけました。
鶏肉を茹でるので、ただでさえ少ないだろう脂質がさらに減ってヘルシーな気がします。

ちなみに、うちではフウセンカズラが、フウセンをつけ始めていて涼感を演出してくれています。

三尺寝


おもしろい言葉が載っていました。
三尺寝(さんじゃくね)とは、暑い夏の日差しの中、職人さんや大工さんが休憩して短い睡眠をとるkとを指す言葉のようです。
由来は、仕事場の三尺(一尺は約30cm、三尺は約90cm)ほどのスペースに転がっている様子から来ているそうです。
こうした言葉からもわかるように、現在でも大工さんたちと話をしていると、ものの寸法などについての単位は尺貫法で表現されることが多いです。
そのため、いちいち換算しなくては理解ができません(汗)

有名なところだと、やはり「寸」や「尺」、「間」などでしょうか。

2013年7月24日水曜日

iOSからAndroidに切り替えて その2

前回、こちら(iOSからAndroidへ切り替えて その1)で書いたように、iPhoneからAndroid端末に切り替えました。

で、前回の後半に書いたように、アプリの切り替え/乗り換えには少し困ったことがあり、Androidでの代替アプリなんかをけっこう探しました。

なので、今回はその紹介をしたいなと思います。


スケジュール管理アプリ

スケジュール管理アプリについては、iPhoneでは TapCal をメインに使っていました。
TapCal


自分にとって必須なのはGoogle カレンダーとの同期があり、簡単であること。できれば、toodledoとの同期もできると嬉しい、というもの。

いろんなアプリを試して落ち着いたのが、この TapCal でした。
まずデザインが非常に見やすく、Googleカレンダーの色も同期してくれるのが嬉しい。

他にも評判のいい SnapCal やさいすけ、超・整理手帳、iPlan なども使ってみたんですけど、どれも落ち着きませんでした。

本当に気に入っていたアプリがこの TapCal です。

しかし。Androidにはこのアプリがないんですよ。
これにはホトホト困りました。


Androidでのスケジューラ

ホトホト困ったスケジューラですが、まずは以前から気になっていた「ジョルテ」を試してみました。結構良さそうだと思ってたんですが、実際に使ってみるとイマイチしっくり来ない。
期待していたデザイン面も、いざ使ってみるとそれほど見やすいUIでもない気がする。。。

次に試したのは、「Pocket Informant」です。これを採用した理由は toodledo も同期できるから。なんですが、これはiOS版でもそうだったんですが、UIがとにかく見づらい。よって、断念。

うーん。困ったぞ、何かいい情報はないのか?と思い、ネットで検索しまくりました。
すると、少し気になるアプリを発見。

それが、「Business Carendar」です。
月表示が特徴的で、件名は表示されず、ラベルごとの色がついたバー表示のみ、というもの。

Business Calendar


ダメ元で、試しにと思い使い始めたんですが、これはいいです。自分にピッタリ。

まず、Googleカレンダーとの同期が非常にやりやすい。案外これが引っかかってたんです、ジョルテもPIも。なので、これが実にシンプルに、円滑にできた時点でひとつ◯。

toodledo は同期できないんですが、考え方次第ということで toodledo はもうやめようかなとか思ってます。

そこがクリアできればもしかしたらiOSのベストカレンダーアプリだと思っている「Tap Cal」よりもいいアプリになる可能性があります。

オススメです。

超豪華な祭り『エクスペンダブルズ2』

『エクスペンダブルズ2』を見た。

90年代から映画を、特にアクション映画を見てきた世代にとって本作出演陣の豪華さは半端ない。
スタローン、シュワルツネッガー、ウィリスのスリーショットもすごいが、今回は何といってもジャン=クロード・ヴァン・ダム!

彼の登場から退場まで、ほんとうに久しぶりに見たけど、最高ですね。

個人的には、彼の映画で覚えているのは『ユニバーサル・ソルジャー』で、この作品ではドルフ・ラングレンと共演してるんですよね。
昔は数年に1度はテレビで放映してたと思うんだけどな。

作品中に何度か出てくる言葉「祭り」そのもの。

ちなみに、チャック・ノリスもかっこいい役で出てくるんですけど、自分としてはチャック・ノリスの作品の記憶はほとんどないので、ヴァン・ダムほどのインパクトはない。


アクション・シーンでは、祭りだと興奮しつつも、やはり今挙げた名前の方々はオーラはあるけど、さすがにキレは衰えている。ただ、ヴァン・ダムの後ろ回し蹴りのキレはすごい。あれは本人なんだろうか??
他方、さすがと思わせるのはジェイソン・ステイサム。前作でもナイフアクションに惚れ惚れしたんですけど、本作では牧師の格好をしたシーンが見せ場のひとつです。動きが華麗というか流麗というか。他の出演作も見たくなるほど魅力的なアクションを展開しています。

ただ、けっこう普通に、わりとリアルに?血が吹き出たり、首ちょんぱされてたりするので、そこに耐性がないとちょいちょい辛いかもしれません。
まあ、後述するようにオッサンのための映画ですから、大丈夫でしょうけどね。


最後に、CIA女性捜査官マギー役の女優さんを見ていると、すぐに菊川怜が頭のなかに浮かぶくらい、そっくり。
英語さえ喋れれば、あの役は菊川怜がやってても違和感ないくらい。ていうか、菊川怜にやらせろ。そう思いながら見てました。


何よりこの映画を実現させたスタローンには感謝。メイキングで自ら言ってるように「奇跡」のメンツが揃っています。
こんな映画、もう二度と作られないかもしれません。
スタローンが映画業界、ハリウッドに恩返しをしたかったのか、映画ファンに恩返しをしたかったのか。ともかく、最高の一作です。


超一流のB級映画『エクスペンダブルズ2』は30代以上なら見ておかないと、きっと損します。
超映画批評から次の一節を引用します。

中高年向きといっても、人生のなんたるかをしんみり考えるような人間ドラマでもなければ文学作品でも、時代劇でもない。どこからみてもB級風味あふれる、マッチョな軍事アクションである。
だがしかし、この映画のコンセプトは紛れもなく若者向きではない。だいたい、スタローン、シュワルツェネッガー、ブルースの3人にチャック・ノリスが加わって大暴れ、などといわれて興奮する平成生まれなどそういない。ワクワクしているアナタは、まぎれもないオッサンである。
そう。まだ若いと思っていても、この作品・出演陣にワクワクしてしまう、それ自体が「オッサン」である証拠なのです。

世界中の映画ファンが、心の奥底にくすぶらせていた熱い思いを復活させてくれたことを、素直にスタローンに感謝して鑑賞しよう。私を含む中高年のオッサンたちよ。


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2013年7月23日火曜日

【洋楽】今聞きたい! Foster The People | Pumped up Kicks

2012年にYouTube見て知ったアーティストがいて、でもうっかり名前をチェックし忘れたために、最近までどうしても辿りつけなかった。

だけど、この間ようやく、たどり着きました。

今の時期に聞くとなんとなく爽やかな気分になれる、いい曲だなーと思います。

アーティストの名前は Foster the People (フォスター・ザ・ピープル)。
曲名は『Pumped up kicks』。



メロディは穏やかで、でもノリがいい。ついでにMVも雰囲気がいいです。
途中で「コッチミンナwww」と思うシーンが2,3ありますが、それも込みで楽しいです。

がしかし、歌詞をみてみると(と言うより対訳を拝見すると)、ダークな歌詞なんですね。
もっと楽しい歌詞だと思ってました……。

内容的には、どうやら父親から虐待?されている少年が、ふとした拍子に父親のクローゼットから拳銃を発見し、カウボーイになりきって強くなった気になっている心情を歌ったもののようです。

Pumped Up Kicks フォスター・ザ・ピープル(Foster the People) (およげ!対訳くん)

歌詞および対訳はリンク先を見ていただくとして、歌詞は置いておいても、ぜひ聞いてみてほしいと思います。

なお、この Foster The People は今後注目してみたいと思います。

参考までに、下記ブログのエントリーも興味深いです。

ほんとうは怖いフォスター・ザ・ピープル(アッサムティーを飲みながら)

キャッチーなメロディラインだと思う。
クラブでリズムに身を任せて身を揺らすのに打ってつけとでもいうか。
そして語りかけるような歌声。
全体に、とても耳障りがいいし、
本来なら心地よいと思っていいはずなのだ。
だが、私にはそう思えなかった。
なんだろう。メロディも歌声も、奇妙に感じられたのだ。
ストレンジ、あるいはウィアードというか。
(ほんとうは怖いフォスター・ザ・ピープル)
このへんの感覚は、自分も少し似た感覚を覚えています。
すごくノリのいい、身を任せたくなるようなダルンとしたメロディーに対する高音の少し切ない歌声が、少しひっかかりました。
ただそれは、「怖い」というものではなく、「なんだろう、このひっかかりは」くらいですけどね。

いずれにしても、上記ブログの考察読み応えありです。

新鮮なクモの巣は粘度が高い

今日は快晴。

朝から野菜の様子を見に行こうと外に出てみたら、クモの巣にひっかかってしまいました。


今回ひっかかったクモの巣が普段とは違ってたので、こうしてわざわざエントリーを書いている。

なにが違ったのか。
それは、明確に粘度が違いました。

普段のクモの巣はひっかかっても、「あー、うっとうしい」くらいの感覚でしかなくて、ベッタリ張り付いてくるような感じはほとんどないですよね。
なので、これまではわりと「こんなに引っ付かない網でよく昆虫に逃げられないな」と思っていた。

しかし、今朝のは違いました。新鮮な、張ったばかりの網だったのか、ものすごい粘度でした。

いつものように手で払おうとしても、まったく離れず、払おうとすればするほど手に絡みつくので、まるで絡み取られる昆虫になったような気分で、非常にストレスフルな時間となりました。

でも、あれだけの粘度がある網なら昆虫は逃げられないなと思います。


益虫だとは思うけど、自分が網にかかるとやっぱり嫌なもんです。

※本当に新鮮なクモの巣かどうかは知りません。

2013年7月22日月曜日

参議院選挙の途中結果を受けて

今日は参議院選挙。

自分は基本的には、消去法ではありますが自民党かなと思っています。

ただ、今回は自民党大勝ということが予測される中、それは日本の状況を考えるといいことなのか?と疑問があり、自民党候補および自民党には投票しませんでした。


社民党はもう存在意義ないでしょ。
福島みずほは党首やめないだろうけど、声からも危機感感じられない。
党の若手は党内クーデタでもおこせば?


山本=メロリンQ=太郎が当選したことは、もうガックリときた。
都民はそれでいいのか、と。本当に考えて投票したのかと。

結局、政治家のレベルが低いという文句は、そのまま有権者のレベルが低いと同義であるなぁ、と今回の結果で強く感じた次第。

ラジオ番組では、このような国民蔑視(蔑視しているつもりはないが)は何の進歩もないという。現状と必要な施策をきちんと訴えればわかる国民性を持っている、と信じていると。
わからんではない。わからんではないが、山本太郎を当選させたという現実が、そのオプティミズム、性善説に近い哲学を否定したくなる。


その他、けっこう気になっているのは、鳩山ポッポ元首相が首相就任当時、なんかわかんなけどアルファブロガー?的な人たちと一席ぶってたと記憶していて、そこに参加したアルファブロガー的人たちはそれなりにポッポを評価するような記述を目にしたような気がするんだけど、彼らのポッポ評なり民主党評は現在どうなのか?ってこと。

まあ、手のひら返し的な何かなんでしょうけど。


どちらにしても、自公がそれなりに大勝しても、山本太郎が当選しても、それぞれ大きな動きはなかなかできないだろうなとは思います。
が、TPPは推進されるだろうし、それにともなう多様な面での自由化が進みそうな気はします。

そうなると、思考の二極化が進みそう。
  • 資本主義、効率/非効率重視
  • 農本主義、幸福/満足度重視
極論するとこんな感じになるのかなと。

そうなると結果的に都市と地方との対立がまた高まっちゃうんじゃないかと懸念します。

いいか悪いか、ここ数年地方とくに条件不利地域に対する価値観の見直し、地域おこし協力隊等の従来とは少し違うベクトルの価値観を持った人たちの受け皿となってきたことなど、多様な角度から見直しが進んでいたように思う。
だけど、この先進行していくと、経済的効率の悪い(と思われている)地方の条件不利地域に税金投下するよりやるべきことがあるだろう、という都市サイドの言い分が強まる可能性は高いと思う。

うーん。地方票、農村票が基盤だったはずの自民党が大勝してこんな心配をしているとは……。

2013年7月20日土曜日

参議院選挙。期日前投票

今週末に迫った参議院選挙。

当日は仕事があるため、期日前投票を行って来ました。

まあ、投票してる理由は、「政治に対して文句を言う権利を得るために、参政権を行使している」といった程度。
正直、参議院だし大した変化はないだろうとは思うけど、文句言いたいじゃん。

ちなみに、基本的には自民党くらいしかないなと思ってるんだけど、今回は自民党候補も自民党にも投票はしませんでした。
自民党の大勝は個人的に嫌だなという思いがあるのと、なんとなくキナ臭い印象を持っているから。

共産党に入れても良かったかもなー。なにしろ「たしかな野党」がスローガンだし。

創価とのつながりは気に食わないけど、公明党もまあいいかなとは思ってる。

投票先は・・・ひみつ。

2013年7月19日金曜日

ストーリーだって楽しめるぞ!『2012』

仕事がけっこう立て込んでて、本当は忙しいんだけど借りてたDVDを見た。
タイトルは『2012』。
「超」をつけていいくらいの大作です。キャストではないです。映像的な大作です。監督はローランド・エメリッヒなので、なるほどという感じ。

で、個人的にはけっこうおもしろく見れました。が、レビューブログを2,3あさってみるとどれもこれも低評価。
叩けばいいってもんじゃない、というのが自分の映画に対するスタンスなので、できるだけ楽しむようにしてる。

ていうか、ローランド・エメリッヒ監督作で、やれご都合主義だの、宇宙船じゃねーのかよとか、どうせ主人公一家は死なね‐んだろとかいうツッコミははっきり言ってヤボを通り越して、エメリッヒ作品の見方がわかってないとしか言いようがない。
いや、エメリッヒ作品だけじゃなくて、こういう“ザ・エンターテイメント”な映画が生まれなくなったらどうすんの?って感じです。こういう映画があるからいいんじゃないか。

さて、話は戻ってエメリッヒ監督だが、この人の映画はいつも単純明快。ロマンティック、ドラマティック、そしてトンデモ。この3本柱が彼の魅力だ。何が気に入らないのか、それを批判するうるさ型のマニアが少なくないが、こういう映画を作る人がいなくなったら間違いなく映画業界は(この映画の大都市のように)沈むだろう。 
2012|超映画批評)

あらすじはまあ、Wikipediaでもどこでも読んでもらえればよくわかると思います。
ざっくり言えば、地球の核が高温になり地殻が大変動し、地球が滅亡?!というディザスター・ムービーです。

その中で、いくつかのパートごとのグランドホテル形式でストーリーが進行します。
主なパートは、

  • 若き科学者による真相究明
  • アメリカ大統領とその娘
  • 売れない小説家とその家族による生き残り
  • ロシアの富豪の生き残り
  • チベットの修行僧とその家族
てなところです。

個人的におもしろく見れた点は、グランドホテル形式で進みながら、徐々に登場人物は削られ、合流し、収斂されていく点がひとつ。
ディザスター・ムービーでこうした展開はさほど多くなかったように思います。

もう一つは、まだまだもの足りないけど、“被災後”の世界をわずかながら見せた点。
これまでのディザスター・ムービーでは、主人公が何とかかんとか助かって終わり、という展開が多くて、その後の地球の様子などが示されることはあまりなかったように思うので、少なくともアフリカ大陸が隆起(1000m以上)したであるとか、水が早く引くだとか、細かい点では暦を変えたりとか、そういったほんの少しでも、“その後”の世界観が伺えるのは良かったです。
欲を言えば、方舟で避難した人たち以外にもギリギリのところで生き残った人類はいるはずなので、そういった人たちの姿を少しでも見せてくれるとまた違った希望や苦難がわかるかなと。

そして最後に、何気に人命よりもノアの方舟よろしく動物を搬入していたり、美術品を集めたり、プロジェクトに金がかかるからと金持ちを優先的に乗船させたり、と現実的な展開を盛り込んでいる点。
逆に言えば、主人公の行動力の是非や地質学博士の言葉の是非を、極端な方向に振ることで実は問題として提示しているんじゃないかと思います。
主人公の行動が結果的に方舟を危機に陥れることになったし、それは地質学博士の演説(言葉)も同様。一連のシーンを見てたら、「大統領補佐官の方が現実的な対応をしてるんじゃね?」と思う人もそれなりに出てくると思うし、それを狙っていたのかな。

そして、上で参照・引用した超映画批評を読んで、なるほどと思ったことがひとつ。
なんと、人類最後の希望であるノアの方舟は、メイド・イン・チャイナである、という点に終わった後で、おもわず苦笑。
たしかに、彼の国製であれば“何か”が挟まらなくても故障しそうだし、作品中ではそれ以外の不具合が出ていないのはリアリティがないぞ(笑)

 今回の全地球規模の大災害の前には、天下の米軍さえ無力。その代わりに力を発揮するのが、ある国である。先進国首脳による極秘会議の結果、この国であるものを作り、人類は最後のサバイバルに挑むのだ。
私はこの設定を見て、笑いが止まらなかった。人類を救うのがメイドイン○○とは恐れ入った。 

主演はジョン・キューザックなんだけど、同じくらいフォーカスされているのは黒人地質学博士。

でも一番気になったのは、ロシアパートの2人。
富豪の若い恋人タマラ役のベアトリス・ローゼンと、富豪の部下であるサーシャ役のヨハン・アーブ。
ベアトリス・ローゼンという人はほんとうに美人でした。
ヨハン・アーブという人は見せ場は少ないですが、それなりの見せ場が用意されていて男前っぷりを魅せつけてくれます。


映像はとにかくスゴいです。半端ないです。妙にリアルなので、災害シークエンスでは、けっこうテンション下がります。
そしてストーリーも、そうくさしたものではないです。まずエメリッヒ作品だということを認識した上で見てみましょう。そうすれば細かいツッコミなど無粋どころじゃないことを理解できると思います。

なかなかのオススメです。
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iOSからAndroidへ切り替えて その1

iPhoneからAndroidに乗り換えてみた。

理由は、iPhoneのヌルヌル感がAndroidでもかなり再現されているらしい、という話を聞いたことと、実機を触ってみた感じでも、たしかにヌルヌル感が良い感じまで再現されているな、と思ったから。
もうひとつは、Androidも一度は使ってみておきたいと思ったから。

今回買ったのはHTCのJ oneてやつ。


ヌルヌル感

肝心のヌルヌル感は、期待はずれというか、確認不足というか。
ホーム画面等では気にならないレベルでヌルヌル動いてくれるんですが、Web閲覧ではぜんぜんダメですね。

特にブログ系はカックンカックンどころじゃない。めちゃめちゃ重たい。
なるほど、これがAndroidとiOSとの差か、とむしろ納得。
YouTube見た時には問題なかったので、Webは余裕だろ、と思ったらそんなことはなかったです。

なので、今後実機を触るときには、ホーム画面でのヌルヌル感だけでなく、Webを閲覧してみてのスクロールのスムーズさなども確認したいと思います。

これで良かったと思う点は、あまりにもカックンカックンするんでスマホでのWeb閲覧時間が極端に減ったこと。

スマホでWeb閲覧しすぎる、という人はあえてカックンカックンする端末を選ぶというのはアリかもしれません。


アプリ

アプリについては、iOSで慣れていたのでなかなかまだわかりませんが、不便さはさほど感じません。

iPhoneで使っていてAndroidでも必須として使いたいものがない、ということはいくつかありました。

個別アプリについては別のエントリーで紹介しますが、Androidで代替したものでも、意外に使いやすい、デザインが優れているアプリもあり、なかなかいいなと思います。

もっとも重要だったのはスケジュール管理アプリと、日々の記録を統合してくれるアプリ(iPhoneだとmomentoに該当するもの)です。


#追記(2013-07-26)

別エントリーにて、まずはスケジュール管理アプリについて、書きました。

iOSからAndroidに切り替えて その2

鷹乃学を習う

今日は7月19日。

二十四節気では小暑。
七十二候では「鷹乃学を習う(たかわざをならう)」。


鷹乃学を習う

その意味は、
鷹のひなが、飛び方をおぼえるころ。巣立ちし、獲物を捕らえ、一人前になっていきます。
という時期だそうです。


土用入り

ウナギを食べる日、ということで知られる「土用の丑の日」。
まず、「土用の日」ですが、これは具体的にいつなのか?というと、立秋前の18日間のことを指すようです。なお、7月20日ころに土用入りするらしいです。

この土用の時期にある「丑の日」が、土用の丑の日だそうです。

ちなみに、ウナギを食べる意味はやはり、暑い盛に夏バテしないように精のつくものを食べる、ということのようで、ウナギのほかにも、土用シジミ、土用餅、土用卵などがあったようです。これらはあまり知られてないですよね。
シジミ、卵業界はもっとPRすればいいのに。ウナギ取れなくなってるし。

ちなみに、自分は昔はウナギが好きではありませんでした。
まったく美味しいと思えなかったんですけど、20歳前後から少しずつ好きになり始めましたね。


↓は七十二候が詳しく、楽しく紹介されている本です。挿し絵だけ見てても楽しいですよ。


日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし―
白井 明大
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2013年7月18日木曜日

剛力彩芽はファニーフェイスで魅力的

剛力彩芽はネットでずいぶんと叩かれてますね。

生歌がひどかったとか、原作付きドラマ/映画への出演が多いため原作デストロイヤーとか、事務所のゴリ押しだとか、いろんな切り口から叩かれてるようです。
が、その根源には彼女が美人あるいはかわいいわけでもないのに生意気だ、気に食わないというものがあるように感じられます。

たしかに、正統派美人ではないと思いますよ。
だけど彼女みたいな女の子は「ファニーフェイス」としてもっと評価されていいと思うんですよね。


愛嬌のあるかわいらしい顔だと思うんだけどなー。

元気なイメージもあるんだけど、それがかえって鼻につくのかもしれないなぁ。

2013年7月17日水曜日

つんく♂のメッセージ

【月刊BARKS つんく♂ロングインタビュー vol.1】「モーニング娘。は1年目の『紅白』で解散宣言するシナリオを考えてた」(BARKS)

この記事はけっこうおもしろいです。
その中でも印象的な単語、表現がありましたので、自分なりにつんく♂の言葉を解釈してみたいと思います。


フラッグシップはモーニング娘。

話の流れ上仕方ない部分もあるのかもしれませんが、やはりハロープロジェクトのフラッグシップ、旗艦はモーニング娘。であるのだな、という再確認です。
インタビュアーの質問に対しての回答の多くがモーニング娘。に関することで回答していることからも、それは明らか。

次いで言及があったのは℃-uteという事実も見逃せません。
なんだかんだベリキューは個人単位では言及されてるんですけど、スマイレージ、juice=juiceは今回のインタビューでは言及なし。


ハロープロジェクトの呪縛

インタビュアーの「℃-uteもキてますよね」という投げかけに対するつんく♂の言葉としては、

女の子のファンも増えて、アイツらが大人になってきたカッコよさが出てきたかな、と思います。あとはメンバーのマインドがもうひとつ大人になれればいいんですけどね。まだ自分たちが作った“ハロー!プロジェクト像”の呪縛にとりつかれてるところがあるので。
という言葉。この中に「ハロプロ像の呪縛」というものがあります。
呪縛というと、それなりに強い言葉ですが、これは何を意味しているのか。

民間では、いわゆる企業文化とでも言うものではないか、と思います。
うち(ハロプロ)では、こういう時にはこういう対応だから、と思考停止せず、新しい企業文化(ハロプロ像)をメンバー個々が壊し、そして構築していってほしい、ということかなと。

ただ、それはキッズとして子どもの頃からハロプロ文化を刷り込ませるわけだから、そう簡単ではないよなと思います。
だからこそ、モーニング娘。の9期、10期でキッズ以外から採用しているのかもなと感じました。異文化を持ち込んでくれること、そこからのメンバーの化学変化を求めているのかもしれない。

juice=juiceもリーダー宮崎ちゃんやかなともは“異文化”要素を期待されているのでしょう。


この話題の中で、その“呪縛”を破ったのが、ももち?というインタビュアーの問いかけに対して、
いや、ももちのほうがハロー!プロジェクトの呪縛の中にいるんですよ。「そこでその笑顔いらんやん」「そんな曲じゃないし」ってところでも、カメラ向けられると勝手に笑顔になってしまうんです。クセみたいな感じで。それは彼女がハロー!プロジェクトの中で生きてしまったからですよね。
と答えてるわけですね。
言わんとしていることはわかるんですが、ももちが呪縛の中にいるかというと、ファン目線ではそうでもないと思うんですね。
与えられたBerryz工房という箱の中だけにとどまるのではなく、個として飛び出しているのは事実ですから。
ただ、ももちが考える「アイドル像」の枠に収まり過ぎという、つんく♂の そこをもう一皮むけろ!という気持ちはなんとなく伝わる。


道重さゆみ

そして、その呪縛を打破できそうな人物のひとりとして挙げられたのが、道重さゆみ(モーニング娘。現リーダー)。

それってなぜなんだろう、と思ってたんですが運転中にふと思い付きました。

モーニング娘。というのは上で書いたように、ハロープロジェクトのフラッグシップです。そして、15年も同じブランドとして音楽業界の第一線で活躍し続ける稀有な存在です。

しかしその実、モーニング娘。は現在11期までいるように、メンバーがここまで多数入れ替わって続いているユニットです。
つまり、対外的には「モーニング娘。」という箱は変わらず存在しているのだけど、そのコンテンツであるメンバーは15年間常に更新され続けてきた、いわば変化することで生き続けてきたユニットです。

なるほど、たしかに「モーニングコーヒー」と「ブレインストーミング」ではまったく異なります。

そんな、変化し続けることが前提のユニットであるモーニング娘。を率いるリーダー道重さゆみの名前があがることは、こうして考えると自然な気がしてきます。


つんく♂はたしか自身のブログで、スマイレージについて触れた時、福田花音については大学生として生活する中でいろんな刺激を得て世界が広がっている、みたいなことを書いてたんですよね。

この“呪縛”と一貫しているつんく♂の考え方な気がします。

自分とは、自分たちとはこういうものだ、という狭い世界観に留まるな、と。もっと人と話せ、世界を広げろ、というメッセージなのではないか。
それは、芸能界という世界で生きていく上ではもちろん大事だし、そうではなくいつか引退しても、きっと自身を強くしなやかにしてくれる糧となるぞ、と伝えているんだろうなと感じました。

そう考えると、加護ちゃんや矢口なんかのフラッグシップ卒業生の今の状況については、悔しく思っているのか、「アホやなー」と思いつつも「アイツらなら大丈夫やろ」と信じているのか、どちらもありあそうですね。

このインタビュー記事はおもしろい。

2013年7月14日日曜日

大量に手に入るピーマンをどう食べるか

夏が本格化しつつありますが、皆さまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
この時期、キュウリやナス、トマトにピーマンと夏野菜がもりもり収穫できつつありますね。

先日も、とあるイベントの手伝いの中で、農家の方に聞いたんですが、ピーマンはあまり洗わないほうがいいらしいですね。
なぜかというと、洗うとピーマン独特の苦味が強くなるんだそうです。その人の作ったピーマンを生で食べたんですけど、これがまた苦味がほとんどなく美味しいんですよ!
ビックリしました。

食べるまでは正直、付き合いもあるから愛想よく「美味しいですね」とでも言うか、と思ってたんですけど、食べたらぜんぜんそんな愛想よくなんて考える必要なかった。ほんとうに美味しかった。


ところで、このピーマンですがうちでもそこそこ収穫できつつあります。家庭菜園ですけど。

で、今日肉詰めピーマンにして食べてみたんですが、うーん。苦いんですよ。生では食べてないからわかりませんけど、けっこう苦かったです。

でもまあ、美味しかったですよ。ひき肉だけ買ってきて、玉ねぎや人参はいただきもの、イタリアンパセリはうちで作ったもの、ピーマンも同じくなので、金もさほどかからないし。
トマトもようやく色づいてきたのでさっそく食べてみたけど、こちらは案外美味しいものができてました。

あまった肉詰めピーマンは冷凍庫にぶち込んだので、3日間くらいはこれでおかずは完璧です。

キュウリもあるし、トマトもあるからね!

蓮始めて開く

今日は7月14日。

二十四節気では小暑(しょうしょ)。
二十四節気をさらに5日ずつ程度でわけた七十二候では、蓮始めて開く(はすはじめてひらく)。

小暑というのは、
梅雨が明けて本格的に夏になるころのこと。
この小暑から立秋になるまでが、暑中見舞いの時期です。

ということで、お世話になっている人には暑中見舞いを出してみるのもいいかもしれません。


七十二候の「蓮始めて開く」というのは、
夏の風が、熱気を運んでくるころ。
梅雨明けごろに吹く風を、白南風(しろはえ)と呼ぶそうです。
 
白南風って、なんか雰囲気のあるいい表現、言葉ですね。


ちなみに、もう過ぎ去ってしまいましたが、七夕の主役、織姫と彦星が表している星をご存知でしょうか?

織姫はこと座のベガ、彦星はわし座のアルタイルです。

これからいよいよ夏が本格化、暑さもますます増してくるかもしれません。

熱中症や水の事故に気をつけながら夏を楽しみましょう。

2013年7月12日金曜日

トラをどう捉“トラ”えるべきか 『ライフ・オブ・パイ』

2013年上半期を代表する一作である『ライフ・オブ・パイ~トラと漂流した227日~』を見ました。
タイトルはただの悪ふざけで、意味はありません。


予告編等から想像していた内容を大きく裏切る内容でした。

最後のクライマックスで映画の中での大きなシフトが起こるわけですが、残念ながらそこに至るまでのシーンにおいて自分としては充分に入り込めず、結論的にはイマイチ、という印象です。

まずぼやかして感想を述べると、個人的には予告編に提示されていた、非常にファンタジックなシーン、スリリングな漂流の日々よりも、漂流から生還したパイが成長し、中年になり、自分の経験を挫折した小説家に語るシークエンスの方がよほどおもしろく感じました。

第一の理由は、ファンタジックでスリリングな漂流のシークエンスに残念ながらほとんどハマれませんでした。大洋のどまんなかなのに、なぜか波は立たず鏡のように美しかったり、夜光虫らしき発光性生物をまとったクジラが大ジャンプしたり、仏様のような寝姿をした島に辿り着いたり、とあまりにもファンタジー過ぎて、当初のイメージと乖離が大きいためだと思います。
画像は拝借してきました


最初からファンタジーだと思って見てれば違ったかもしれません。

第二の理由は、たぶん俳優の力量。中年パイを演じた俳優さんは実にたんたんと、でも魅力的な声と間で引き込まれるものがありました。

主にこのような2つの理由から、青年パイの漂流譚より、当時を回想している中年パイのシークエンスがおもしろいと感じています。


さて、この映画。最後を迎えてみればそれほど難解な映画ではありません。
この映画の中で事実として確認されたのは、パイという青年が家族、動物たちを乗せた船でカナダに渡る途中で嵐にあい、船が沈没し、長期に渡り漂流して後、生還したということです。
そして、生還したのは彼一人で、漂流している間に何があったのかは誰も証明のしようがない、という状況です。

そして、中年になったパイから語られた、「漂流している間に何があったのか」は、2つのストーリーが語れることになりました。

そのひとつが、本映画の中核をなし、自分がハマれなかった実にファンタジックな、青年パイとベンガルトラとの漂流譚。

そして、もうひとつが最後のクライマックスでほんの数分で示される、現実的な漂流譚。


ファンタジックな漂流譚

「パイの方舟」に、足を骨折したシマウマ、オランウータン、ハイエナ、トラが乗り込むパターン。
結果的に動物たちの中ではトラだけが生き残り、パイとトラとの奇妙な共同漂流生活が始まる。

トラの爪牙から逃れるために、パイは救命胴衣などをつなぎあわせたイカダを作り、避難ボートとして活用し、そもそもの救命艇を母艦としている。
漂流生活の中では、大海のどまんなかにもかかわらずなぜか水面はさざ波ひとつ立たず、鏡のように美しかったり、発光生物をまとったクジラがジャンプをしたり、食料に困ったらトビウオの群れが飛んできたり、トビウオを追っていたカツオらしき巨大魚が救命艇に突撃してきたり、と困難と奇跡の連続。
そんな中で食料が減り始めた時、トラ(名前はリチャード・パーカー)は魚を獲ろうと海にジャンプ。
その隙にパイは救命艇に戻り、トラを船に戻れなくするも、トラとの複雑奇妙な共同生活こそが、漂流生活のハリになっていたと悟り助ける。

で、しまいにはミーアキャットだらけの島にたどり着き、急速と食料を得て安心したのもつかの間、その島の真水の池は夜になると化学変化で酸化し、生きるものを溶かしてしまう、生き物を食べる島だと気づき、トラとともに脱出。
最後にはメキシコ岸にたどり着き、生還。

詳しいあらすじや解説は↓などがいいかもしれません。トラの名前である「リチャード・パーカー」も意味深な名前のようです。

ライフ・オブ・パイ考察と感想~作品に込められた隠喩の数々~【映画レビュー】

今生の別れ「ライフ・オブ・パイ」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー


えーっとですね。
自分は、この映画をある程度リアルな感じなのかと思いながら見始めたので、このようにざっくり書いたあらすじについていけませんでした、ハイ。

その前のインドで過ごした少年時代なんかはけっこう面白かったんですよ。でも、漂流生活がスタートした途端に「???」でした。


現実的な漂流譚

メキシコにたどり着き生還した青年パイのもとに、沈没した船の船籍国である日本の保険会社から調査員が2人、事情聴取に来ます。
そこでは、前述のファンタジックな漂流譚は「非現実的」で受け入れられませんでしたので、青年パイは現実的な漂流譚として、まったく別の話を語りだす。
そこには、トラも、ハイエナもシマウマもオランウータンも出てこない。

第二の漂流譚に出てくる登場人物は、青年パイに加えて、足の折れた仏教徒の船員、意地の悪いコック、パイの母親。

そこでは、コックが足の折れた船員は足を切断しなければ助からない、と言うので切断したが死亡した。さらにコックはその足を食べ始めたため、パイの母親は激怒しコックをぶった。すると翌日、コックは母親を殺害したので、パイはコックを殺害した。という厳しくも現実にあり得そうな漂流譚。


事実はどこに?

映画の中では、この2つのストーリーが示されますが、多くの人がそうであるように、自分も後者の現実的な漂流譚がおそらくは事実だったのだろうと思います。

が、ファンタジックなストーリーがまるっきり嘘か?と言われるとそうでもないような気がするのがこの映画の特徴かもしれません。

多くのレビューサイトで触れられているようですけど、振り返ってみると、ファンタジックな漂流譚は青年パイの心象風景だったり、信仰の世界であるのかもしれません。
このへんは宗教観があまりに違う自分では理解しきれないところがあります。

さらに、青年パイは宗教を信仰し理性的であろうとするパイを表し、トラは生き残るための本能的なパイを表している、という分析がありましたが、なるほどと思います。

ただ、そうだとするとメキシコ漂着後にトラ(本能的なパイ)が青年パイ(理性的なパイ)に何の友情も愛情も表現せずに消えていったことと、それを青年パイは心底悔しがって泣いていたことはどう解釈すれば良いのでしょうか。

理性的パイは本能的パイを漂流の末に“飼い馴らせた”と思っていたのに、実際には危機感が去ったから生存本能が消え去ったに過ぎない、ということを自覚したということなのか。
このへんはよくわからないし、ソレを考えるのがこの映画の楽しみ方なのかもしれません。



いずれにしても、この映画は個人的には「つまらない」わけではなくて、ハマれなかった、というものです。
最後の大どんでん返しも、せっかく用意されているのに自分はその前段でハマれなかったので、大どんでん返しのギャップも少々薄れてしまった。
『ユージュアル・サスペクツ』や『スティング』は最高に楽しめたんですけどね。。。

あ、そうそう。ハマれなかった大きな理由がもうひとつ。
レンタルしてきたDVDの調子が悪いのか、全編をとおして2~3箇所で再生不可な場所があり、何度も何度も再生と停止を繰り返す作業が発生したので、そのたびに“リアル”に引き戻された、という事情もあるかと思います。これが一番腹がたった!


見れなかった主なシーン。

  • オランウータンがハイエナに噛み付かれた直後から数分(つまり、漂流後のトラの最初の見せ場)
  • 後半、大嵐に見まわれパイもトラも“死”を覚悟した直後~人喰い島を発見し上陸するまでの数分(つまり、死の覚悟からの奇跡との邂逅)

あと一箇所くらいあった気がするけど、思い出せない。
DVDの調子が悪いので見返す気にもならない。

こうしてみると、やっぱり肝心な場面(本能的なパイの登場と、死直前からの奇跡の回復)が吹っ飛んでるから、今回書いたこの感想は意味があるのか自信がない。

映像はむちゃくちゃ綺麗です。BDで見てみたいくらい。

【参考】

映画「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」感想

ライフ・オブ・パイ(ネタバレ)/神の愛は森に隠れてる

ミニョネット号事件(Wikipedia:リチャード・パーカーのネタ元?)



ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 [DVD]
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ただ叩きたいだけだと思う

ふとケータイでネットを見てたらこんなニュース?が目に入った。

冷やしきゅうりの露店で娘のミルク入り哺乳瓶を冷やした木下優樹菜の子育てブログに批判続出 (アルファルファモザイク)

あー。優樹菜が何かやらかしたのかなーと思いつつリンク先を読んでも批判の意味がわからない。


2chで叩かれてるっぽいんですが、たしかに叩かれてる。

叩かれている理由を整理してみると2つくらいに分類できる。


  • 子ども用ミルクに対して
ひとつは、以下に代表されるように優樹菜が子ども用のミルクの温度調整についての誤解に基づく批判、叩き。

27 名無しさん@恐縮です :2013/07/12(金) 16:32:07.21 ID:XYjRchsD0
どんだけ熱いミルクだったんだ
キンキンに冷やしたら赤ちゃんによくないだろ
キュウリもぬるくなるし最悪だな

まあ、この引用コメントは次に紹介するもうひとつの理由にも触れている好例なんですけどね。

その他のコメントを見て気づくのは、叩いている人の多くはおそらくミルクを作ったり育児の経験がないのでしょう。
そもそも、ミルクを「キンキン」に冷やすなんてことは、前提としてあり得ないですから。

母乳ではない、粉末ミルク等の作り方は病院で教えてくれるし、その作り方は粉末を哺乳瓶に入れて、そこにお湯を投入して溶いて、 瓶を流水等で冷やして適温に下げていくというものです。
今回の優樹菜がしたことは流水ではなく、露天の野菜バーを冷やしている水を使わせてもらった、というもので、ミルクの作り方としては間違っていないと思います。



  • キュウリが傷むということに対して
2点目。ミルクの作り方的には問題ないだろう、むしろ問題なのは一時的とはいえ高温の物体を、本来冷却のために使用する水に入れることで、冷却水(仮称)に温度変化が起こり、キュウリが傷む可能性がある、というもの。
引用としては、上記のものや次のものがあります。

201 名無しさん@恐縮です :2013/07/12(金) 16:58:38.58 ID:U/7CvT1A0
>>170
食品の衛生管理って、外からの雑菌だけじゃないよ。
温度管理も大事。
食用の為に洗われて、
冷水で管理しているところへ、熱い哺乳瓶が入るってことは、
一時的であれ、温度上昇を招く。
温度上昇に比例して、きゅうりの傷みが進む。
それを売るお店、売っている品に対して行っている…のが問題。

238 名無しさん@恐縮です :2013/07/12(金) 17:08:30.88 ID:U/7CvT1A0>>231かなり熱い哺乳瓶を入れることで、
極端に言うと、売り物の冷やしきゅうりが腐敗する・傷む、それを知らない客が買って食べる、ということ。

これについては、言いたいことはわかるので、上記引用よりはマシ、だけど現実的な指摘ではないです。
“露天”での食品販売現場において、厳格な温度管理・衛生管理って現実的ではないですよね。だから各地域の保健所は臨時営業許可を、販売者の資格や現場責任者の明確化と日時を限定することで出すわけです。
温度管理も、相当に施設に金をかけて厳格な運用ができるけど、普通の加工施設だとせいぜい空調を入れる、とか業務用冷蔵庫とかでしょ。

今回の店舗が「臨時営業許可」に基づくものかどうかは知りませんが、ともかく、屋外での衛生管理・温度管理がどれだけ無茶を言ってるか、ということです。

要するに、食品の衛生管理について批判している人は、そのような現場を知らない人たちである、ということです。


あと、あの水槽の中に水がどれくらい入ってるかわかりませんが、ざっと5~6リットルくらいはありそうな感じですが、そこに2,3分哺乳瓶をつけておくことでどれくらい温度変化があるのか。
これは風呂なんかに冷水はって、哺乳瓶と同じくらいの量の熱湯を入れて2,3分つけてみればわかるんじゃないかな。



ちなみに、まっとうな意味で現実的なコメントは下記のようなものがあります。
357 名無しさん@恐縮です :2013/07/12(金) 17:32:33.13 ID:bJuV/VLz0
ホテルのレストランやスーパーの食品売り場で働いた経験から言わせてもらうと
そもそも人が作った物に清潔な物なんてねーよ

235 名無しさん@恐縮です :2013/07/12(金) 17:07:21.86 ID:1nVpPUYF0
>>201
露天で、そんな細かい温度管理ってあたりでもう・・・ね・・・
潔癖症の人は大変だなもう・・・。

結論 俺は別に普通に買うけどな 


さらに、抽出されているコメントの中でもっともひどいと感じた流れはこちら。


34 名無しさん@恐縮です :2013/07/12(金) 16:33:44.18 ID:C+EY16XH0
画像見る限りきゅうり一本一本にビニール包装してあるから別にゴチャゴチャ言わんでも

39 名無しさん@恐縮です :2013/07/12(金) 16:34:16.84 ID:FcK8Y5W/0
>>34
ああそうなの
むき出しかと早とちりしてた
ならいいや

34はまともなことを言ってるのに対して、「早とちりしてた ならいいや」で済ます、とか ちょっと考えられないけど、2chならこういうものなのかも。

2013年7月10日水曜日

傑作『最強のふたり』

『最強のふたり』を見た。

フランス映画だとは知らずに借りてきたんだけど、よかった。


実話ベースで、首から下が麻痺している富豪と、どういうわけか彼の世話をすることを仕事として得た貧困層の青年のバディものとでも言えばいいのか、そういうストーリー。


この映画はいい。先日別のエントリーで書いた『マネーボール』も最近見た中では大好きな映画だったけど、これも傑作の一つだと思う。

出てくるキャストがおおむねいいのがその要因のひとつ。
左は秘書の女性、真ん中が富豪、右が明るい青年


主演の富豪も、彼を“障害者”ではなくひとりの人間としてごくごく自然な付き合いをする青年も。そのくせ“障害”をネタにしたブラックユーモアも披露するというのも笑える。
とくに終盤、クライマックス直前の「ナチス風障害者」の件は切なくも笑える名シーンの一つだ。
ちょび髭で前髪おろしてヒトラー風にして遊ばれる富豪


ほかにも、富豪の秘書役として出てくる女性2人も魅力を放っている。ひとりは、最初の写真に写っている女性なんだけど、登場直後はあまり印象に残らず、残ってもいい印象はない。にもかかわらず、終わるころには良い感じです。

もうひとりの秘書を演じたオドレイ・フルーロはいい。この映画の中では一目惚れしました。
ぜひ見てほしい。
もうひとりの秘書マガリー役のオドレイ・フルーロ


少しだけ残念な点をあげるとしたら、富豪の娘のパートが本流ではないにしろ、もう少し描かれててもいいかなと感じたことがある。青年の弟のプロットが無音とはいえ、一応のケリをつけたのに対して娘の方はそうではない、という印象なので。

もうひとつは、青年が“クビ”になった理由がはっきりとわからなかった。これは自分の理解力のなさかもしれないけど。

考えられるのは、富豪が青年の家庭環境を具体的に知り、気持ち的に悪い意味でひいた、というもの。あるいは、家庭環境を知ったことで、青年の家族には彼が必要だと思い、ほぼ一日中拘束せざるを得ない今の仕事から開放したかったから、というもの。
映画の本編では、このシークエンスの前に富豪の娘の態度の悪さに、青年が“しつけ”の必要性を説いたシーンがあるので、後者が近いような気はする。


ともかく、いくつかの気になる点はあるが、この映画は非常に良かった。

映画冒頭の緊迫した導入部分から想像したエンディングとは大きく異る展開も個人的にはツボった。クライマックスについては、しっかり見てれば見通せるんだけど、見通せることの安心感と喜びはこの映画ならでは、と言えるのではないかな。


この映画はオススメです。



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2013年7月8日月曜日

伝統的コミュニティが受け継ぐ文化を担うのは誰か

地方の農村、伝統的コミュニティが今も息づいている地域では、同じく伝統的な芸能を今に伝え、できればこれから先も伝えていきたいと願い、行動している人たちがいる。

それは、たとえば小さな小さな神社の祭典。

それは、たとえば多くの人からは忘れられたような民謡。

それは、たとえば多くの人を魅了する神楽。

そして、あとひと月も経てばやってくるお盆の時の盆踊り。


以前は小さな小さな神社の祭典を手伝ったことがある。

民謡はまだよくわからないけど、神楽は本当にその世界観に引き込まれる現代に通じるエンターテイメントである。

そして、盆踊り。

いずれも共通した課題を抱えています。

担い手の高齢化と、将来の担い手の減少です。言わずもがな、高齢化と人口減少・過疎化が理由です。


どうすれば続いていくのか。Uターン者はともかくIターン者にそこを担わせるのか。それは可能なのか。
答えはわかりませんが、たしかにIターン者とカテゴライズされる人が、謙虚にそこを担っている地域もあります。
また、そういう意味では京都の山鉾巡行や諏訪大社の御柱祭などの事例も少し参考になるかもしれません。まあ、これらは「観光資源」化しているので、単純な比較はムズカシイですが。

小さな自給

暑いですね。
関東は梅雨明けしたそうで。


週末は地域政策学会に急きょ行って、いろいろな報告を聞いて来ました。

農村、環境、福祉、観光・モビリティ等々。

興味の赴くままに、部屋を放浪しておりました。


会場の京都はそうとう暑かったです。さすが京都。
以前、社員旅行で嵐山などに行った時にも暑さで参りましたけど、京都の人はすごいですね。


ところで先日、庭で採れた野菜といただきものの野菜を使って焼きそば作ってみたら、いけました。

まあ炒めものなんで、新鮮であるかどうかはほぼ関係ないかもですけど。

ただ、作ったものといただきもので食料確保できるのなら、これも立派な“小さな自給”かなと。


トマトは身が大きくなるも、赤くならないのでどうしたものかと思ってますが、何か理由を知っている人がいれば教えて下さい。

2013年7月2日火曜日

未見の人は見るなら覚悟を 『ツリー・オブ・ライフ』

ブラッド・ピット主演『ツリー・オブ・ライフ』を見た。
ツリー・オブ・ライフ、すなわち「生命の木」。

うわーーーー。

久しぶりに2時間強が長かった。


たぶん『マネーボール』のDVDで予告編を見て、なかなかおもしろそうな映画だなと思い借りたんだけど……。
そのおもしろそうなシーンは、本当にこの映画の中で一番一般受けするシーンだったんだな、と。


あらすじは父と長男の葛藤だったりするんですが、心象風景的なものがあっちいきこっちいきしてるんです。
時間も場所も転換が早くて頻度も高くて、よくわからない。

開始10~15分後からは長い間、TBSの『世界遺産』でも見てるのか?と思うくらい自然風景が映し出され、あっという間に自分の中で「これ、アカンやつや……」とアラートが。


で、Wikipediaみたら「宗教映画」って書いてあったんですよ。はぁ……。

どおりで?「エヴァを実写化したらこんな感じなのかな~」とかぼんやり思いながら見てたんで、まあ納得というか。

このわけの分からなさ、キリスト教を理解してればもっと楽しめるのかどうかわかりませんが、これをまだ見たことなくて、「ちょっとおもしろそうだから見てみようかなー」と思っている人は、くれぐれも過剰な期待をしないように。
2時間強がものすごく長く感じられる映画です。

ブラッド・ピットもいいんですけど、ショーン・ペン良かったです。ほとんど喋りませんけどね。

どこがいいって、ラストのたぶんクライマックスでのブラッド・ピットとのシーン。
ブラッド・ピットが父親で、ショーン・ペンが息子なんだけど、実年齢ではショーン・ペンの方が上。
にもかかわらず、この瞬間のショーン・ペンの顔、表情は“息子”のソレでした。すごい。

母親役のジェシカ・チャスティン、きれいでした。透き通った母親像は、この宗教映画にピッタリでしょうね。

正直、このポストに「エンタメ」のタグを付けていいものか迷いますが、まあつけておきましょう(苦笑)

最後にひとことだけ。

それでも、ゴダールの作品よりはよほど見やすいと思います。少なくとも後半はそれなりに時間軸もわかりやすくなっていますし、父子の葛藤にフォーカスされているので。
ゴダールの映画を3~4本見たときは辛かった。。。

半夏生ず(はんげしょうず)

今日は7月2日。

ついに2013年も半分を過ぎてしまいました。

1年の後半をどう過ごしましょうかね。


ところで、今の時期は二十四節気、七十二候ではどうなんでしょうか。


二十四節気では、「夏至」にあたります。
二十四節気をさらに5日程度ずつに分けた七十二候では、「半夏生ず(はんげしょうず)」という時期のようです。

解説を読むと
半夏(からすびしゃく)が生えはじめるころ。
田植えを終わらせる、農事の節目とされています。
とあります。

ん・・・?からすびしゃくってなんだ?と思い、Wikipediaに頼りました。

写真だけ見ても、正直あまり見た記憶がない。

コルク層を除いた塊茎は、半夏(はんげ)という生薬であり、日本薬局方に収録されている。鎮吐作用のあるアラバンを主体とする多糖体を多く含んでおり、半夏湯(はんげとう)、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)などの漢方方剤に配合される。他に、サポニンを多量に含んでいるため、痰きりやコレステロールの吸収抑制効果がある。 Wikipedia:カラスビシャク

半夏という生薬として利用されているようです。

この時期には、京都では祇園祭が始まる時期です。7月1日から1ヶ月にもわたる長いまつりです。
この祭りの華は山鉾巡行(やまほこじゅんこう)だそうです。
山鉾巡行の秘密のひとつを先月かな?東京出張の際に参加したシンポジウムで聞いて、なるほどなーと思った次第です。

旬の魚介は“はも”、“おくら”など。

ネバネバ系食物は体にいいでしょうから、しっかりと食べましょうね。