2013年5月27日月曜日

「アレ俺詐欺」をめぐる難しさ

自分の力を誇示したい、という欲求にどこまで抵抗できるか。

シゴト上でもなんでも、自分が持っている(と信じている?)影響力や力を、他者に見せつけたいという行動がありますね。
本人が自覚しているかどうかはわからないことが多いのですが、こういう態度を取ると案外“他者”には見ぬかれてますね。

「アレ俺詐欺」や「ワシが育てた」といったものが該当するかもしれません。

#参考 「あれは俺がやった」=「アレオレ詐欺」が新語として急速に浸透中(INTERNET Watch)
誰もが知っている有名な成功事例を引き合いに出して、実際にはほんの少ししか関わっていないくせに「あれは俺がやった」と自慢。営業やコンサルの現場はもちろん、飲み会などでも目にするこの行為がこのたび「アレオレ詐欺」と命名され、急速に浸透中だ。


そのような通底する“何か”に気づいた他者は本人に対してあまりいい印象を抱かないことが一般的な傾向ではないでしょうか。

ただ、ここで難しいなと個人的に感じていることがあります。

それは、彼らの言説をそのまま無批判に受け止め、(不当に)高い評価を与えてしまうことがある、という現実です。
よくよく考えてみれば、例えば「1人で全部プロデュースした」なんて話は、あり得ないのにもかかわらず「あぁ、そうなんだ。この人はすごい人なんだ」と評価してしまい、あまつさえシゴトを発注したりすることになる。

こういう現実をいくつも何度も目にすると、ふと「言ったもん勝ちじゃね?」と思ってしまいます。

でもやっぱり違うよな。ていうか自分にはそういう振る舞いがそもそもできないな、と感じます。

つまり何が難しいかというと、2つの面で難しさを感じているのです。


  1. アレ俺詐欺的人材を高く評価する人々がいる、という現実
  2. 自分自身が「アレ俺詐欺」をできるほどのスキルを持たない、という現実

できない奴の遠吠えじゃないか、と自分でも思えてきますが。



このリンク先の5項目目中にある
会社側が「コイツを雇おう」と思った人物になりきりましょう。
という言葉。
アレ俺詐欺の言い方を変えた、あるいはアレ俺詐欺を本気で自己暗示にかけるようなやり方を進めているように感じます。

要するに、難しさの1番目に該当しますね。

これがライフハックとして紹介されているのだから、ビジネススキルといえばそうなのかもしれませんが、自分はやはり少し嫌だなぁ。

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