2013年8月28日水曜日

地域おこしに携わる行政担当者はつんく♂に学ぶべき

ハロプロを引っ張るプロデューサーつんく♂。
そして、ハロプロのフラッグシップユニット、モーニング娘。の巻き返しが話題になっています。

2作連続でオリコンウィークリーチャート1位ときて、最新シングルもデイリーで1位を獲得したようです。
この裏でモーニング娘。の12期メンバー募集オーディションが開催されていました。
これもヤフー等でトップニュースにあがっていたのでご存じの方も多いでしょうか。

モーニング娘。12期メンバー「未来少女」オーディション

この12期オーディション、開催したはいいものの、結果として「該当者なし」として合格者なしでしたね。


自分は、このニュースを目にして確信したことがひとつあります。
それは、つんく♂の中には、12期メンバーとしての人材像が明確にある、ということです。

これまで長くモーニング娘。を引っ張ってきた田中れいなが卒業し、今のモーニング娘。に不足するもの、あるいは今後更に重要になるものがつんく♂の中で明確だからこそ、そこの水準に達した人材がいなかったための「該当者なし」でしょう。


これは非常に重要です。

少し話は変わりますが、近年農山村では、「地域おこし協力隊」や「集落支援員」といった人材確保制度が展開されています。

こうした事業に手を上げると、地方公共団体には予算が付けられて事業展開が図られます。

ほとんどの農山村では、地域住民の高齢化や人口減に伴い、コミュニティの自治能力が低下しており、外部人材である地域おこし協力隊等に対する期待は高まっています。

しかし、一方で課題も指摘されています。
それは、地域と協力隊員のミスマッチや、地公体のビジョンのなさによる協力隊員の所在無さです。

個人的に考えている一番の問題は、協力隊員を募集し、そして受け入れる行政(地公体)が、協力隊員に何をしてほしいのか、どんなスキルを持っている人を望んでいるかを、事前にほとんど明確に共有できていないことに原因があると考えています。

そんな状態で募集・面接するから、その人が地域に合うのか、自分たちが必要としている人か判断できずに受け入れてしまい、お互い不幸になる、という感じです。

なぜなら、予算がついてるし、「とにかく採用しないと」という思いが先行してしまうからです。


この点、つんく♂は12期メンバーに求める役割や期待、人材像が明確だから、「いないものはいない」として切れたのでしょう。

何かが引っかかって、良さそうに思う人材がいても、最終的にモーニング娘。に合わない、今求める水準に届いていない、という判断で採用なし、とする強さ。

これこそ、多くの農山村を抱える行政担当者が学ぶ必要があるものでしょう。
あとは、ビジョンを事前にしっかり練りましょう。

フワッとした指示やイメージだけ与えられても、協力隊員は困っちゃいますよ。

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