2013年10月7日月曜日

退くも進むも・・・

近隣にガソリンスタンドがない地域で、既存のGSが撤退することになると、選択肢はとりあえず2つある。
ひとつは、撤退を受容して少し遠いGSを利用する。もうひとつは、撤退を受容するが、「地域でGS経営」に乗り出す。
多くの地域では、前者を選択すると思われる。

しかし、高齢化し次に近いGSまで自動車で10~15分かかるような地域だと、後者を選択することもある。
その理由は、高齢者にとって10分以上の自動車運転は思いの外、億劫でありまた危険であるため。
それに、GSはガソリンを入れるだけではなく、ボイラーや暖房用の灯油を買ったり、ディーゼル機関のための軽油を買ったり、草刈機のための混合燃料を買ったりといろんな目的がある。

地域でGS経営、というのは言葉は美しく、前向きな姿勢だが、実際にはやはり多くの困難があると考えられる。
仕入れをどうするのか、地下タンクの更新をどうするのか、支払いは待ってもらえるのか、お客さんは来てくれるのか、有資格者をどう確保するのか……。

結果として、地域でGSを経営するのなら、その地域の住民には状況を知ってもらい、理解してもらい、しっかりと“買い支え”してもらわなければならない。
短期的に他のGSより価格が少々高くても。

地域でGS経営、経営者だけでなく住民も、店舗存続のためには自己負担が必要である。

他方、少し遠いGSを利用することを選択したとしても、やはり大変な状況となる。
元気なうちは、若いうちは自動車での移動も苦ではないが、年をとると大変になる。
ポリタンクを4つも5つも積んで、それを離れたGSまで買いに行って、18リットル満タンのタンクを、家でえっちらおっちら下ろす作業がある。
もちろん、灯油の配送サービスもある。しかし、ガソリンの配送はダメだし、軽油は混合燃料を配送してもらえるのか?
離れたGSを使うにしても、大変である。

要するに、離れたGSを利用することを選択しても、地域でGS経営に乗り出しても、どちらも大変なわけだ。

どちらも大変ならどうする?


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