家族の危機への向き合い方。
BSプレミアムで放送していた『私の中のあなた』をたまたま見ました。
いい映画でした。本当に。
映画の中で時間軸がけっこう頻繁に移動するので、最初はよくわからない状態でしたが、何となく構造というか時間の流れなどもつかめてくると一気に世界に引きこまれました。
あらすじとしては、白血病の娘を救うためにはドナーが必要だと言われた夫婦が、助けることを意図して生んだ末子とのすれ違い、家族の危機への向き合い方の違いを浮き彫りにするというもの。
キャメロン・ディアス(母親・サラ役)も、アビゲイル・ブレスリン(末子・アナ役)も良かったと思いますが、印象に残ったのはアナの弁護士を演じたアレック・ボールドウィン(弁護士・キャンベル)と、ソフィア・ヴァジリーヴァ(長女・ケイト役)の2人。
ケイトの方は本当に熱演という感じで、終盤で訴訟のウラ側が明らかになった後で弟妹をベッドで抱きしめるシーンなんかは優しさが溢れていてすばらしいシーンでした。
個人的にはこの映画の中でもっとも好きなシーンです。
キャンベルは途中までは何とも思わなかったんですが、裁判が盛り上がってきたところでのシーン。犬のジャッジ(「判事」という名前)の動きも後から考えればなるほど、というものでした。
キャンベルがなぜ「介護犬」を連れているのか?見た目では特に障害を抱えているようには見えないのに・・・。
その後の男気あふれる釈明も含めて、こういうオッサンかっこいいな、と。
あー。いい映画を見たな。
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