やはり名作、古典と呼ばれる作品はたまに見ておきたいなと思わせる映画でした。
ワタシが好きな、ザ・ハリウッド的映画ではまったくないのですが、不思議と意外と心に残りますね。それも妙な爽やかさを感じながら。
でもそれはおそらくワタシの中にもトラビス的な気性が少なからず存在するから、でしょうね。
ベ トナム戦争帰還兵のトラビスが感じる日常での孤独感はどこにいても、つきまとってくる逃げ場のない感覚。映画には2人のヒロイン的存在が出てきます。その 2人にトラビスはアプローチするんですけど、孤独を埋めようという意識なのかとにかく他者とつながりたい、という気持ちと、それと相反する狂気が際立ちま す。
久しぶりに「アノミー」という言葉を思い出した映画でした。
社会の規範が弛緩・崩壊することなどによる、無規範状態や無規則状態を示す言葉。フランスの社会学者エミール・デュルケームが社会学的概念として最初に用いたことで知られる。
『自殺論』においては、経済の危機や急成長などで人々の欲望が無制限に高まるとき、欲求と価値の攪乱状態が起こり、そこに起こる葛藤をアノミーとしている。
最後に、爽やかさを感じているもう一つの理由がわかりました。それはきっと音楽。映像は重たい、ジメッとした印象を強く与えてくるのですが、それを打ち消すというよりはうまく融和してカッコよく見せることに成功しています。
サントラがほしくなりました。
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