2016年6月1日水曜日

九位一体 田村芽実卒業スペシャル

めっちゃくちゃ久しぶりに。

というのも、先日のメイメイ卒コンに行ってきて、あまりにも良いライブだったから。

メイメイこと田村芽実(めいみ)はアンジュルムのメンバーで、元スマイレージの2期メンバーです。



この2期メンバーというのが、大変なメンバーで、加入直後はスマイレージファンからそうとう叩かれたそうです。
中西香菜、竹内朱莉、勝田里奈、田村芽実。
それぞれの名前の頭文字を取り、最近は「アメリカ」と呼称しています。


スマイレージの人気低迷の原因を押し付けられたり、初期メンバーの相次いだ卒業のしわ寄せのように2期メンに苛々がぶつけられていたようです。

しかし、メイメイを含む2期メン、そんな辛い時期も持ち前の明るさとひたむきさと、根性とで乗り越え、今や絶大な人気と支持を得る存在になりました。

メイメイは、そんな2期メン(アメリカ)の最年少でありながらプロフェッショナル意識が高く、歌唱力も高い、グループの支柱となっていました。

そんなメイメイが、アンジュルムがグーッとこれから伸びるぞ、というこのタイミングで卒業。

その卒コンでした。


感想としては、個人的にはBerryz工房の活動休止ライブに並ぶレベルの素晴らしいライブだったと感じました。

昨年秋、メイメイの先輩でありオリジナルメンバーである福田花音が卒業しましたが、その時も感動したけど、ライブの充実度、本人の表情、メンバーの表情などを考えると、大きく上回る感動的なライブとなっていたと思います。

それはきっと、以前からメイメイはミュージカルが好きだ、その道へ進みたいと言い続けていたこと、そのための仕事にも取り組んでいたことなどがファン(ヲタクルム)に共通理解されていたからじゃないかなと思います。
「まろ」こと福田花音の場合、作詞家になる、みたいな話は個人的には寝耳に水、というか初耳だぞおい!みたいな感覚があったので、夢のために、といいつつちょっとしっくりこない感があったんですね。
それが感じ取られたのかなと思ったり。

もうひとつは、やはり“アメリカ”の波乱万丈なこれまでのストーリーですね。
最近のアンジュルムの楽曲タイトルをみると

  • 大器晩成/乙女の逆襲
  • 七転び八起き/臥薪嘗胆
  • 出すぎた杭は打たれない/ドンデンガエシ
などなど、挫折からの逆襲、一度倒れても諦めない、というテーマが続いていました。
これはまさに“アメリカ”のための曲ではないでしょうか。

せっかくスマイレージ2期メンバーに選ばれた女の子たち。新しい生活に夢と希望を膨らませていたら、待っていたのはファンからの罵声。
人気低迷は自分たちのせいだと言われるアイドル生活。
ライブ集客にも苦労し始め、ホールツアーなんてできない、できてもライブハウスツアー。
ハロプロ全グループの名前が入ったケーキのはずなのに「スマイレージ」だけ、明らかに忘れられてて後から付けた感満載の存在感。

この時期はとても辛かったんだろうことが推察されます。

実際、メイメイ卒コンの中のりなぷーのコメントでも、それを窺わせる言葉がありました。

しかし、この暗黒期を4人で乗り越え、まさに「乙女の逆襲」です。
薪に臥せ、肝を嘗めて、今この時を迎えた、まさに「大器晩成」のアメリカの「ドンデンガエシ」。

その結実のひとつがメイメイの卒コンでした。

まさかメイメイの卒コンがBerryz工房活動休止コンサートに並ぶとは思いもしませんでした。

メイメイ、卒業おめでとう。いつか、メイメイがミュージカルの世界で活躍するニュースを目にすることを願ってます。

2016年5月23日月曜日

このブログのテーマ

今回こそは、しっかりと続けてみたいと思う。

続けるためには、テーマをしっかりと絞り込んでみたい。
絞り込むということは、自分の得意なことや好きなこと、興味のあることでないと続かない。

そこで、


  1. シゴト周辺事情の最新情報
    • 公共経営
    • 組織論や資金調達(NPOや任意団体を中心)
    • 観光プログラム
    • 起業/フリーランスの事情
    • ほか
  2. 勉強関係
    • C言語(超初心者)
    • 統計
    • ソーシャル・キャピタル
    • 読書
    • ほか
  3. エンターテイメント
    • CHAGE and ASKA
    • ハロープロジェクト(℃-ute、Berryz工房、スマイレージ、モーニング娘。)
    • 洋楽
    • 映画
    • ほか
などが主なテーマとなるかな、と。

とりあえず、C言語というかプログラミングをこれから始めてみたいと考えているので、ぜひ教えていただきたいなと思ってます。

2015年11月28日土曜日

Juice=Juiceナルチカ in 広島

今日11月28日は、アンジュルム福田花音の卒業前日。
そして、Juice=Juiceの広島ナルチカ公演の日。

山陰に10月に来てくれてたJuiceメンバーですが、その日はどうしても外せない予定があり、参加できませんでしたので、この広島ナルチカが、Juiceのライブ初参加ということになります。

これまでもベリキューのオープニング・アクトなんかでは見てましたけど、全編通じて、というのは初めてで、どんな感じなんだろう?とワクワクしながら待ちました。


箱は広島クラブクアトロで、℃-uteやベリーズ、アンジュルムで何度も行ったところ。

集客力は、さすがに℃-uteにはまだ及ばないのか、タイミングが悪いのか空間的には比較的余裕があり、非常に見やすくて良かったです。
人数的に若干の余裕があるからなのか、けっこうメンバーと目が合う機会が多かったように感じたのも、大きな違いです。

勘違いかもだけど、あーりーとはかなり目があった気がします。あーりー、眼力強いし、こんなにじっと見るこなのかな?とか若干キョドりながら、他にもカリンちゃん、ゆかにゃんなんかとは目が合ったような気が。

演出上もいくつか工夫が見られて、「おー!」とワクワクしてました。
例えば、開演前の注意事項の読み上げをメンバー、ゆかにゃんがしていたのは嬉しいサプライズ。
衣装も2パターン目ではスパンコールのキラキラ感のある、グリーンが美しい衣装で、他のグループだとユルい感じが多い衣装とは一線を画しているな、という印象でした。


宮崎由加(ゆかにゃん)


Juice=Juiceのリーダーで、ゆるふわ系キャラ。一部ではあざかわキャラとも。
Juiceの中では僕の一番推している人。きっかけはデビュー直後の握手会の時の握手力にやられたから。
あと、タヌキ顔が好きだから、かな。

今日もかわいかった~。


植村あかり(あーりー)


Juice=Juiceの最年少。現ハロプロリーダーで、現代に生きる女神矢島舞美に比肩するポテンシャルを持つ美少女。
当初は歌割りが極端に少なかったような印象でしたけど、今日のライブではけっこう歌割りもあり、声もずいぶんと骨太な印象になった。

もともと黒髪美人系には弱い自分なので、今日ライブでパフォーマンスを見て、かなりハマりました。
何しろ、めっちゃ目が合った気がするから(笑)
勘違いだという前提でもう少し述べると、あーりーにはガン見された、と思うくらい眼力強い。
何気に、この子は魔性の子だと思った本日でした。


宮本佳林(かりんちゃん)


カリンちゃん。アイドルサイボーグとも呼ばれるザ・アイドル。
基本的に自分は王道、グループの最優秀メンバーってそんなに推さないので、カリンちゃんはこれまでほぼ推していなかったんですけど、今日のパフォーマンス見て完全に気が変わった。
この子はヤバい。
本当にかわいくて、歌声も他にメインを張る2人とも異なる声質なので良い。

それに、意外にもライブでの煽りがなかなか上手で、ライブが好きなんだなっていうのがよく伝わってきました。

今後は、Juiceの中では主にこの3人を推していこうと思います。


金澤朋子(かなとも)


一部では暴君とも呼ばれる、ドSキャラ。通称かなとも。Juiceのサブリーダーですが、実質的にリーダー?
特徴的な声質、歌唱法でおそらくはグループ内のセクシー担当。
本人も喜んでそこを演じている印象を今日のライブで受けました。

カリンちゃん、高木ちゃんとともにグループの歌唱を支えるメインボーカルの一人。


高木紗友希(さゆき)


グループ内ではおそらく随一の歌唱力。骨太、力強い声質でしっかりと支えるグループの屋台骨。
本人は若干太めな体型をネタにしているっぽいけど、見た感じ太っていない。てか、他の4人が痩せすぎ感あり。

この子もライブ好き感が伝わってくる。前はもっとビジュアル的に劣ることにコンプレックス持ってそうな印象だったけど、今日はそれがあまりなかったのは良かった。


現在の自分の中でのハロプロ内の優先順位は、
  1. ℃-ute(絶対不動)
  2. アンジュルム
  3. モーニング娘。
  4. カントリーガールズ
  5. Juice=Juice
  6. ほか
みたいな感じでしたけど、Juiceのランクは3位に上がりますね。
℃-uteは、はっきり言って別格ですので、不動です。
アンジュルムは、別の意味で非常に特別なので、ここも変動しないです。


Juiceはそこに匹敵するくらい、それくらい楽しい、良いライブでした。
これからも近場に来てくれる時には行きたいと思います。

アイドルだから、って避けてる人は一度でいいから見に行ってほしいですね。
価値観変わると思います。

℃-ute神戸公演に行ってきた

久しぶりにこちらのブログに書き物してみようかな、と。

えーっと、ハロ活については、6月11日の℃-ute横アリ以来、夏はまったく、秋もつい最近まで何もできませんでした。

Juice=Juiceが10月にせっかく近場にナルチカで来たのに、仕事で両日行けず。

で、最近になってようやくいろいろと参加できるようになりました。

まずは11月15日、神戸国際会館にて開催された℃-ute秋ツアー。
ツアータイトルは『℃-uteコンサートツアー2015 Can't Stop」ということで、ほんとその何ふさわしい動きっぱなしのライブでした。

もうずいぶんと日が経ってしまったので、記憶は薄れつつ有りますが、あいかわらず舞美ちゃんは美しかったです。
遠い3階席でしたけど、「見えたよー」の言葉には本当に嬉しくなります。

個人的には「ENDLESS LOVE」が聞けたのは大きかったポイント。CDでは聞いてたし、けっこう気に入っている曲だったので、まさかライブで聞けるとは。

アンコール後でしたでしょうか。
「嵐を起こすんだエキサイティングファイト」では、女神舞美が、戦姫のようなはげしくも荒ぶる女神となって躍動していて、こういう舞美ちゃんもまた美しいな、と惚れぼれしました。


どうやらFNS歌謡祭にも出演決定ということで、そちらも楽しみにしています。

2015年9月24日木曜日

現実と向き合え!『天空の蜂』

今年はなかなかいい映画を見てます。


と言っても数は少なくて、前回の『イニシエーション・ラブ』以来、久しぶりに映画館で鑑賞。
今回見てきたのは「大作」の呼び声高い『天空の蜂』。
原作は東野圭吾による同名小説で1995年(平成7年)刊行。

満足度は非常に高いです。

それにしても、前回見た『イニシエーション・ラブ』も堤幸彦監督作なんだよなぁ。



あらすじは他の批評サイト、感想ブログにいくらでもあるので、ここでは感じたことを書き連ねるにとどめます。
ただ、映画の舞台が広範囲に広がっていて、それが頻繁に切り替わるので、そこは混乱するかもしれないですね。
福井、愛知、東京

<キャスト>

まず、キャストの面で感じたことから。
存在感を発揮していたのは、今回舞台となる高速増殖原型炉「新陽」の設計技術者である三島を演じた本木雅弘。
ラスト近くの過剰な演出は不要だったかなと思うけど、全編通して緊張感のある演技で惹きつけられました。

次いで、やはり江口洋介。彼が演じたのは、元木演じる三島とは同じ会社だが、部署も専門も異なる、今回犯人に強奪された新型ヘリコプター(通称:ビッグB)の開発技術者。
原作では、人間性の部分はあまり踏み込んでは描かれていないので、原作のキャラクターに血を通わせた、という感じです。ただ、ちょっと熱い方向に偏ってるかな、という気もする。

本作はこの2人のW主演。

ある意味でキーパーソンとなる赤嶺淳子を演じたのが仲間由紀恵。なんだけど、仲間由紀恵でなくても良かったのでは?という印象を受けた。
ただ、テレビを通じて情報を得た瞬間とその直後の一瞬の揺らぎの表現は良かった。

愛知県警の高坂を演じた手塚とおる。この人をはじめて見たのは『ルーズベルト・ゲーム』だったんですが、演技の方向性としてこういう感じなのね。
不思議な演技をする人で、見た瞬間はものすごく違和感を感じるんだけど、不思議と短い時間でこちらがそれに慣れる、違和感がなくなる人。

犯人である雑賀勲を演じた綾野剛。セリフはほとんどなく、原作よりも彼が抱えている背景の描写はわかりやすくなっています。また、彼が今回の事件を引き起こすに至った理由、そして防衛庁の方でも彼を実はマークしていた理由が、数少ないセリフから明白になります。これは原作でも表現されているけど、映画のほうが分かりやすかった。

もう一人、残念な方向でキャラクターを改変されたのが、佐藤二朗演じる福井県警の今枝。コメディ担当みたいになってしまってて、それあの場面でいる?って感じは否めない。佐藤二朗は好きな俳優なので、ちょっとなー・・・って感じです。

航空自衛隊救難隊の面々は非常にかっこよかったです。


<ストーリー>


ストーリーについては、原作と映画とでは、ヘリコプターに取り残される子どもが入れ替わってます。
これ、元通りでも良かったんじゃないかなと思います。
犯人が言う
「政府に言い訳をさせたくなかったから子どもは邪魔だったのだ」
というセリフは、そのまま映画にも帰ってきている気がして仕方ない。
わざわざ湯原の子どもに切り替えたことで、”無関心な沈黙する群衆”であることの警鐘というエッジの効いたテーマが”家族愛”みたいな要素が混じりあって弱くなった印象。

原作通り、湯原の部下、山下の子どもが取り残される、で良かったなぁ。また侵入できる経路も原作をそのままなぞっていた方がしっくり来る。いくらなんでもあんなドアの鍵のかけ忘れはないだろう、と。小さな窓が開いてるのは仕方ないと思える設定なのにね。

その後のヘリコプターが自動操縦で奪われるまでのシークエンスも、ちょっとイライラが募り、ここも原作通りなら何の違和感もなく見れたと思う。

ヘリコプターが飛び立ってからは、手に汗握る緊張感を推進力に映画はどんどん進みます。
前半の大きな課題であるヘリコプターに取り残された子どもの救出については、ものすごい迫力で描かれていて、あれは高所恐怖症には辛いものがあります。それくらい迫力がすごい。

この救出作戦を考える中で、三島が湯原に投げかける「家族を守れない男に父親を名乗る資格などない」とキツく言い渡すシーンは考えさせられるものがあります。

ストーリー上の原作からの大きなアレンジというのは、後半まではあまり見られません。
後半に入るとなかなかのアレンジが見られて、大きなところでは雑賀の件と、湯原と三島の関係でしょうか。


ちょっと残念なのは、この2つともなぜわざわざアレンジしたのか、その意図がわからないこと。

雑賀はビッグBが落ちのを見届けたかったはずで、なぜ原作に沿って動かさなかったのか。重症を負ってまで逃亡した先に何を求めていたのかが描かれず、それが残念。

湯原と三島の関係も、やはり原作のような形が良かったなと思う。湯原が犯人に気づき、追い詰めるって、それはちょっとヒーロー化し過ぎかなと。


とは言え、この映画は本当におもしろい。

この映画では原発が主要なテーマであり舞台になっているわけですが、原発に対する反対も賛成もなく、どちらの立場からもメリットやデメリットを指摘している。
原発関係者が多重防護で絶対安全だと言う一方で、消防関係者が多重防護で絶対安全なら運転員を総員退避させてはどうか、というある種の矛盾を指摘させたりもする。

また「現場で勝手な判断をするな。情報はすべて東京でコントロールする」という者も現れる。

この映画も原作も一貫して伝えようとしているのは、物事に対してあまりに無関心な”沈黙する群衆”に対する問題提起。

「天空の蜂」と名乗る犯人の言葉から借りると
”我々の周りに存在している原子炉が、ひとつの顔だけを持っているわけではないことの証であろう。彼等は様々な顔を持っている。人類に対して、微笑むこともあれば、牙を剥くこともある。微笑みだけを求めるのは、傲慢である。
繰り返す。沈黙する群衆に、原子炉のことを忘れさせてはならない。常に意識させ、そして自らの道を選択させるのだ。
子供は刺されて初めて蜂の恐ろしさを知る。”

とあり、無関心であることの危機感、意識することの必要性を指摘している。
これは原発のことだけに限るものではなく、いろいろなことに言える。

だから、本編中である人物は、新陽をさも運転しているかのように見せながら停止しては、という提案が出た瞬間に、こう云う。
”国民を騙すんですね。騙すということの善悪ではなく、騙すという覚悟をここにいる全員が持っている、という確認をしたいのだ”
と。

これも同じことで、善悪ではなく、”騙す”という認識を持って取り組む覚悟を持て、と。

そして、
”本当に狂っているのは誰か。それをお前たちはいつか知ることになる”
という言葉は、3.11を超えて4年が経過した今、目の前で具体的にわかり始めている。

この映画を見た帰り道、ひとつの言葉が頭に浮かんだ。

「由らしむべし知らしむべからず」

2015年9月13日日曜日

ハロ活できないのだ~

めちゃくちゃ久しぶりに書くんですけど、そんなに書くことはない(笑)

何しろ6.11の℃-ute横アリ以降、具体的なハロ活はしてないのです。
今具体的に決まっているのは、まろ卒業公演への参加のみ。

juice=juiceが200箇所公演ということで、山陰方面にも来るんですけど、両日とも仕事でどうしても行けない。非常に残念です。

2015年6月16日火曜日

原作未読のまま見てほしい『イニシエーション・ラブ』

昨日は正午過ぎから、夕方の打ち合わせまで少し時間ができたので、原作を読んでとっても気になっていた『イニシエーション・ラブ』を松江サティ東宝で見てきました。
館内には僕を含めて男性2名と若い女性2人組が2組。
いやー、空いてる空いてる。

まず一応表明しておきたいのは、主演の一人である前田敦子(あっちゃん)にはまったく興味がなく、むしろそこが引っかかって、見たいけど見たくないというジレンマにありました。

この点については結果的に、あっちゃんなかなか良かったじゃん、という感想。

さて、イニシエーション・ラブですが、乾くるみの原作によるもので、けっこう有名みたいですね。
僕は超映画批評で絶賛されているのを見て、まず原作が気になったので読んでみたのです。

原作について


原作を読んで、「もう一度読みたくなる」というアオリは伊達じゃないな、と感じました。
読み進めている最中、日付はむとんちゃくに読み進めてたし、人名は作中のトリックで忘れていた部分もあって、たしかにラスト2行で「え?!」と思い、もう一度確認のために読みなおしたりしました(笑)

ただ、この原作を読んだからこそ、これを映像化するのは無理じゃね?と思いましたが、超映画批評がトリックを絶賛していたので、どんなトリックなのかをどうしても確認したくて今回映画館に足を運んできましたとさ。


映画について


まず映画を見終わって1日たった今思うことは、できれば原作を読まずに見に行った方がいいよ、ということ。
原作を読んでいても十分に楽しめるんだけど、これは本当に知らない方がいい。
僕自身はけっこうネタバレしてても楽しめるタイプだから、これまでも見てない映画についても感想を聞いたり、ネットで見たりしてたんですが、これは思い返すほど知らない方がより「マジか!?」とおもえると思います。

知ってるとね、肝心要のトリック部分が素直に飲み込めなかったのが実際のところ。超映画批評は、なんでこれをあんなに絶賛していたんだろう?と思ってました。いくら何でも無理筋だろう、と。

で、時間が経って冷静に考えると、トリックを知らずに見ていたら、と仮定したらきっと何の疑問も持たずに映画に入り込めたと思います。それは、あたかも原作で感じた作品世界への没入感です。

この映画を魅力的にしているのは、まっさらな目で見れば、あっちゃんと木村文乃でしょう。
あっちゃんは演技が上手い感じじゃないけど、それが逆にこの映画ではいいポイントになっていたと思います。
演技してます、という感じが結果的に本当にいい演技になっててある意味キャスティングの妙が光ってます。
彼女の出演作ぜんぜん知りませんが、キスシーンやベッドシーンもある程度しっかりと取り組んでいて、その点はいいなと思いましたが、彼女のヲタは憤死するんじゃないのかと余計な心配をしてしまいました。

木村文乃は実に魅力的。

女性って怖いなと思うのか、こういう愛もあるよねと思うのかは、人それぞれ経験によるところが大きいんじゃないでしょうか。
僕自身は、女性は怖いと思ってるので、超映画批評から一文借りておくと
うぶな男性には相当きついだろう。
とのことなので、ラストで衝撃を受けすぎないようにご注意ください。